では、どうすべきか?
では、どうすればいいのでしょうか?
1つは、移民に頼らず、自動化、機械化、ロボット化を進めていくことです。
2020~2021年、新型コロナパンデミックで、移民の流れが止まりました。困った企業は、移民に頼らない解決策を考えつきました。
たとえば、セルフレジが急速に普及し始めた。近所のスーパーに行くと、それまでレジのスタッフが30人ぐらい並んでいた。その後セルフレジが普及。セルフレジのやり方を教え、同時に監視するスタッフ一人ですむようになりました。
ファミレスに行くと、注文はテーブルにおいてあるタブレットで行うようになりました。ネコ型ロボットウェイターが、食事を運んできてくれるようになりました。
新型コロナパンデミック前までは、「移民がいなければどうしようもない」と考えていた。ところが、パンデミックで選択がなくなった経営者たちは、「移民なしでもまわる方法」を考えたのです。
近い将来、宅急便は、ロボットが行うようになるでしょう。そして、タクシーも運転手なしの自動運転になっていくでしょう。これは、移民に頼らず、国の技術力が上がっていく、正しい方向性です。
方策の2つ目は、3K移民差別をやめることです。
それでも、自動化、機械化、ロボット化が追いつかない分野もあるでしょう。たとえば、介護や建設現場です。
移民の皆さんが、犯罪に走らないようにするためには、「日本人と同じ条件で働いてもらうこと」が不可欠です。移民の人たちが、「私たちは、日本人と同じ労働条件で同じ賃金をもらっている」と考えていれば、「差別されている」と考えないでしょう。
移民の人たちが、最低賃金以上を受け取り、なおかつ労働時間が守られていること。これが、日本人と移民の軋轢を起こしづらくします。
3つ目。
不法移民や犯罪を起こした移民には、出て行ってもらうことです。
不法移民にもいろいろあります。たとえば、在留許可書の更新を「うっかり忘れてしまった」など。こういう場合は、速やかに更新してもらえばいいでしょう。しかし、正規の手続きを経ず、不法に入ってくる外国人もいます。彼らは即、国外退去させるべきでしょう。
そして、ニュースを見ると、毎日のように外国人犯罪のニュースが報じられています。犯罪を犯した移民は、その内容にもよりますが、基本「出て行ってもらう」のがいいでしょう。
日本の移民比率は、2.2%だそうです。一方アメリカは、15.3%だそうです。こう見ると、日本の移民問題は、「まだはじまったばかり」といえます。日本が欧米の失敗を「反面教師」にしていかなければ、欧米のような「分断された、殺伐とした国」になってしまいます。
私の提案は、
- 3K移民はなるべき入れず、国を挙げて自動化、機械化、ロボット化を進めていく
- どうしても必要な3K移民には、日本人と同じ賃金、労働条件にして、「差別されている」と感じさせないようにする
- 不法移民や犯罪を犯した移民は、速やかに出て行ってもらう
です。
そして、とても大事なことですが、私は「移民をどんどん入れよう!」と主張している人の方が「差別している」と思います。なぜでしょうか?
「移民をどんどん入れよう!」と主張している人たちは、事実上「3K移民をどんどん入れよう!」と主張しているのと変わらないからです。別の言葉でいえば、「たくさん外国人を入れて、日本人が嫌がる仕事をさせましょう!」と主張しているのと変わりません。
もちろん、主張している人たちは、「その通りです!」とはいわないでしょう。ですが、「事実はそういうこと」です。
皆さんは、どう思いますか?
(無料メルマガ『ロシア政治経済ジャーナル』2025年9月4日号より一部抜粋)
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