「同僚が悪意としか思えない意地悪をしてくる」そんなお悩みが世界的コンサルティング会社マッキンゼーで14年間もの勤務経験を持つ、ブレークスルーパートナーズ株式会社マネージングディレクターの赤羽雄二さんのもとに届きました。赤羽さんは自身のメルマガ『『ゼロ秒思考』赤羽雄二の「成長を加速する人生相談」』で、そんな相手の正体と「取るべき具体的な行動」についてアドバイスしています。
同僚が悪意としか思えない意地悪をします。自分なら絶対にしないと思うような、私を陥れるようなことです。どういう手を打つべきでしょうか。
Question

社会人8年目ですが、同僚が悪意としか思えない意地悪をします。例えば、私が体調が悪く休んだときに決まった会議があるのですが、わざわざ私に伝えるふりをして実際は伝えず、私が知らずにすっぽかしてしまうとかです。他にもいろいろあります。何度もありますので、うっかりでは絶対ないです。友人も似たような被害にあっているので、間違いないと思います。上司の受けはいいので、上司に相談することもできません。
赤羽さんからの回答
ご相談どうもありがとうございます。お気持ち大変よくわかります。
その同僚はいわゆるサイコパス、あるいはソシオパスという可能性があります。
サイコパスとソシオパスは、どちらも反社会的な行動や共感性の欠如といった特徴を持つ人格障害である「反社会性パーソナリティ障害(Antisocial Personality Disorder: ASPD)」に分類される概念です。
サイコパスは、主に先天的な要因(遺伝や脳の機能障害など)が影響していると考えられています。
・生まれつき感情や共感をつかさどる脳の機能に障害があり、他人の痛みや感情を理解できません。
・非常に冷静沈着で、感情の起伏が少ないです。
・知能が高く、魅力的で口達者な人が多いです。
・自らの行動を計画的に行い、犯罪を犯してもほとんど罪悪感を抱きません。
・社会的なルールや規範を理解はしていますが、自分には適用されないと考えています。
ソシオパスは、主に後天的な要因(幼少期の虐待、トラウマ、貧困といった過酷な環境など)が影響していると考えられています。
・感情や共感の能力は持っていますが、環境によってその能力が抑制されたり、他者への共感の仕方を学べなかったりします。
・感情の起伏が激しく、衝動的で予測不可能な行動をとることが多いです。
・人付き合いが苦手で、社会的に孤立している傾向があります。
・計画性はあまりなく、怒りや衝動に任せて行動し、後悔することもあります。
・行動の結果、罪悪感を抱くこともありますが、他者よりも自己の利益を優先します。
サイコパスやソシオパスや人口の数%いるとされていますので、明らかに異常性を感じる場合は、最大限距離を置くことをお勧めします。
会社の同僚などで距離を置けない場合、彼らが何をしかけていてもいっさい無反応にすることで、彼らのターゲットになることを防ぐ必要があります。
まともに取り合って感情的になったりすると、彼らの思うツボです。
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