高市首相がトランプとの初首脳会談で守るべき「2つの法則」と、必ず話題にすべき“人物”の名

 

「米国を味方につける」という最も安上がりで最強の安保政策

4.日本は、「アメリカの味方である」と明言すること

2018年から、世界では「米中覇権戦争の時代」がつづいています。そして、アメリカは「劣勢」といえるでしょう。なぜ?

中国はレアアース生産世界一。それで、アメリカは、中国に強い措置が取れなくなっています。

4月にトランプさんは、対中関税を145%まで引き上げると宣言しました。ところが5月、トランプ・アメリカは、対中関税を115%引き下げました。なぜ???

中国がレアアースの輸出規制を開始したからです。それで、アメリカのアキレス腱は「レアアース」であることがわかってしまった。

世界は2009年、「米中二極時代」に入りました。既述のように2018年から「米中覇権戦争時代」がつづいている。そして、世界の国々は、「アメリカと中国どっちにつくのがお得かな?」と迷っている。

「グリーンランドを買う!」
「カナダはアメリカの51番目の州になれ!」
「パナマ運河を取り返す!」
「ガザ地区はアメリカが領有し、リゾートにする!」

これらのトランプ発言や相互関税によって、アメリカの求心力は衰えています。こんな時こそ高市さんは、「米中覇権戦争において、日本はアメリカの味方です!」とはっきり伝えましょう。

ちなみに、トランプさんは30日、韓国で習近平と会談する予定です。その前に、「日本は、アメリカの味方である」と再確認することは、トランプさんに勇気と力を与えるでしょう。

まとめます。高市総理は、トランプさんと会う際

  • ほめてほめてほめまくる
  • 反論しない
  • 提案は、トランプさんの主張を反論せずに聞き終わった後、穏やかにする
  • 安倍総理がトランプさんを心から愛し、尊敬していたことを伝える
  • 高市日本は、「米中覇権戦争において、日本はアメリカの味方である」ことをはっきり伝える

これで、高市さんは、トランプさんの親友になれるでしょう。

日本の首相が世界最強国家アメリカの大統領と仲がいい。これは、もっとも安上がりで、最強の安全保障政策です。もちろん、「トランプ外圧」を利用して防衛費を増やし、「軍事の自立」にむかっていくことも大事ですが。

高市総理。トランプさんとの会談を大成功させてください。それが日本の国益です。一国民として、成功を心から祈願しています。

(無料メルマガ『ロシア政治経済ジャーナル』2025年10月25日号より一部抜粋)

image by: 首相官邸

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【著者】 北野幸伯 【発行周期】 不定期

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