なぜ正月に実家へ帰ると疲れるのか?“長女”が抱え続ける「終わらない役割」

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「正月に家族で実家に戻るとイライラして帰ってから疲れが出ます」そんなお悩みが世界的コンサルティング会社マッキンゼーで14年間もの勤務経験を持つ、ブレークスルーパートナーズ株式会社マネージングディレクターの赤羽雄二さんのもとに届きました。赤羽さんは自身のメルマガ『『ゼロ秒思考』赤羽雄二の「成長を加速する人生相談」』の中で、長女によくあるこの現象について、親子や兄弟関係についても真摯に向き合い、解決策を探しています。

正月に家族で実家に戻るとイライラしますし、帰ってからどっと疲れが出ます。毎年のことですが何とかならないでしょうか。

Question

shitumon

結婚して13年、41歳女性です。中堅企業の人事部で研修担当をしています。結婚して家を出られたので非常に嬉しかったのが正直なところです。正月に家族で実家に戻ると、孫の顔を見られて両親はすごく喜びますが、私には相変わらずものすごく上から目線で決めつけてきますので、イライラします。帰ってからどっと疲れが出ます。毎年のことで、どんどんその傾向が激しくなってきました。何とかならないでしょうか。私は3人姉妹の長女で、常に次女、三女と比べられ、また「お姉ちゃんなんだから、妹の面倒を見なさいよ」と言われ続けてきたので、もう我慢できません。

赤羽さんからの回答

ご相談どうもありがとうございます。お気持ち大変よくわかります。

実家に帰るとどっと疲れる、という悩みをよく聞きます。特に長女の方ですね。小さいときから下と比べられて嫌な思いを何度もした上、「お姉ちゃんなんだから、妹の面倒を見なさいよ」ということで、いつも損な役回りだと感じられるようです。

「私だって甘えたいのに、妹のようにわがまま言いたいのに」と思いつつ、それを押し殺すしかなかった子ども時代。本当に大変でしたよね。いもうとたちもそれをいいことに、言いたい放題、やりたい放題だったりして、長女は余計に腹が立っていたことでしょう。

親がきょうだいを区別、差別する家では、必ずと言っていいほど起きる問題です。

母親は長女の悩みに全く気づきません。自分が長女の場合、同じような思いをしたはずなのにすっかり忘れてしまったかのようです。あるいは、長女なんだから当然、という気持ちが一層強いのかもしれません。

これだけとっても嫌なのに、40代の相談者さんにいまだに親が上から目線で指示をしたり、決めつけたりされたら、たまったものではないですよね。

親はいつまでたっても子どもが可愛いから、心配だからと言う人がいますが、私は違うと思っています。特に親戚などがわかったふりをしていいがちです。親が権威主義で親の立場を振りかざしたいから、子ども扱いすることで親としての承認欲求を満たしたいから、というゲスな言動だと私は考えています。

そういう場合、距離を置くしかないでしょう。何を言っても聞きませんし、反省しないからです。「毒親は死ぬまで毒親」というのが私の理解です。病気したりして本当に弱ったときに改心することがないとは言いませんが、多分、最後まで憎まれ口をきいて子どもに圧をかけ続けるのではと思います。

残念なのは、次女、三女で、こういう場合だいたいは親が一人あるいは二人を取り込んで、彼らにお姉さんに敵対させがちです。親が死んだら3人が仲良くできたほうがいいのに、仲を裂くようなことを平気でやります。むしろ意図的に行うと言ってもいいでしょう。そのほうが自分が常に中心にいて、上に立てるからです。

おかしな話ですが、自分が取り込んでいる子どもが他のきょうだいに攻撃的な姿勢を取るよう仕向けることもよく見られます。

もしそういうところが見られるなら、いもうとさんたちとだけ会って、アクティブリスニングをし、何とか親からの影響、刷り込みに気づいてもらう努力を少しずつしていってください。

腹が立つ言動があっても何とかやり過ごして時期を待てば、「おねえちゃんも大変だよね」「お母さん、なんであんなふうに言うんだろうね」といった一歩近づく発言も出てくるかもしれません。

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ブレークスルーパートナーズ株式会社マネージングディレクター 東大工学部卒業後、コマツにてダンプトラックの開発に携わる。スタンフォード大学大学院に留学し機械工学修士、修士上級課程を修了後、マッキンゼーに入社。ソウルオフィスをゼロから立ち上げるなど、14年間活躍。その後、ブレークスルーパートナーズ株式会社を共同創業し、ベンチャー共同創業・経営支援、大企業の経営改革、経営幹部育成、新事業創出に取り組む。韓国、シンガポール、インド、ベトナムなどの企業を支援。 著書に 『ゼロ秒思考』 『速さは全てを解決する』 『瞬時に切り返す会話術』 『自己満足ではない「徹底的に聞く」技術』 など、国内27冊、海外30冊、合計138万部超。 内外での講演多数。東京大学、早稲田大学、電気通信大学、北陸先端科学技術大学院大学講師を歴任。

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