他者と比較して優劣をつけてきた母が、息子に言われた「衝撃の一言」

 

永藤さんからの回答

うーん、なぜ比べないかというと、比べることが大事だとまったく思っていないからなんですよね。

多分A子さんの基準で考えると、50代後半独身子なし、誰もが知っている大企業勤務を早々に放り出し、その後は社員数ひとケタ~ふたケタの会社を転々とし、ブランド品も宝飾品も持たない私はとんでもない負け組だし、優劣でいえば劣の極み。

「A子さん基準」を私自身が持ったら、おそらく正気ではいられないでしょう。

でも、実際のところ私はかなりハッピーかつお気楽に人生を謳歌しております、おかげさまで。

なぜなら、自分の人生を、自分の軸で、自分の判断だけで選んできた自覚があるからです。

そして「自分の幸せ」を「他者との比較や優劣」とは無縁のところに置き、「誰が何といおうと」やりたい仕事、行きたい場所、欲しいもの、好きな人などを、自分だけに尋ねて、そこに毎回自分のリソースを捧げてきたからです。

嘲笑されていたかもしれないし、バカにされていたかもしれない。

かわいそうな人と思われていたかもしれないし、眉を顰められていたかもしれない。

でも、そんなことは知ったこっちゃないし、事実はひとつだけ。

「今の私は何の迷いもないし、何も困っていないし、幸せだし、大丈夫だ」ということです。

「自分の考えが誰かに呆れられたり恥ずかしいと思われているかも」と思うと、今のA子さん基準ではおそらく悶々とするでしょうね。

でも、誰が何をどう考えるかなんて、私たちはコントロールできないじゃないですか。

それはA子さんだけじゃなくて、ご家族も同じだし、周りにいる人たち全員に対しても同じです。

いただいた質問のお答えになっているかどうかわかりませんが、A子さんは今、幸せですか?

「私は幸せ」と即答できるなら、別に自分が呆れられているか、恥ずかしいかどうかなんて気にする必要はないです、というのが私の答えです。

そうではないとしたら?

「比べない」をやってみると、違いが分かるかもしれないですよ。

どうやるのか?

まずは自分の「誰が何といおうと」を意識的に追及するところから始めましょうか。

やったことないと思うので、難しいかもしれませんが、周りの方に迷惑が掛からない範囲で、自分だけでできる「誰が何といおうと」を探してみましょう。

「家族が何といおうと、今日の晩御飯は麻婆豆腐だ!」

「誰が何といおうと、この派手な猫柄のエコバッグを使う!」

そんな小さなことを少しずつ実践していくと、「誰かと比べること」がどうでもよくなってくるかもしれません。

それが自分の中で芽生えたら、周りの人に対しても、「別に誰かと比べなくても、この人はこの人!」と思えるようになるかも。

幸いご家族は、あなたを反面教師にしていて、他者比較に振り回されていないようですしね。

あ、思えるようにならないかもしれませんよ。

でも、そんな自分も、自分ですからね。

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有限会社ヒューマン・ギルド 取締役研修部長 公認心理師(登録番号: 29160号) 。日本アドラー・カウンセラー協会認定シニア・アドラー・カウンセラー。日本アンガーマネジメント協会認定 アンガーマネジメント・ファシリテーター 平成元年 三菱電機株式会社 入社。その後、ビジネス誌編集、語学専門学校専任教師など、20年以上にわたるビジネス経験を経て、自身が働く中で壁に当たった際に出会ったアドラー心理学を修得。 現在、日本におけるアドラー心理学の一大拠点であるヒューマン・ギルドにて、アドラー心理学研修講師(企業・自治体、教育機関、個人等)、カウンセリング、書籍執筆などを担当。

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