トヨタ降板、自民大物が圧力も「殺される覚悟で言う」久米宏がニュースステーションで貫いた反骨精神

 

自民党がかけたスポンサーへの圧力

その前年の夏の参議院議員選挙で自民党は大敗した。消費税問題やリクルート事件が原因だった。その2日後、当時、通産大臣だった梶山静六が非公式の会合で「ニュースステーション」のスポンサーだったトヨタ自動車に「久米のひと言で票が減る。自民党政権の恩恵を最も受けているのは自動車業界だ。野党が政権をとったらどうなるのか」と迫ったと報じられた。それからまもなく、トヨタはスポンサーを降りる。

そして4年後の1993年、自民党の幹事長として梶山が「ニュースステーション」に出演する。久米はこの時を待っていた。

「ずーっと釈然としなかったんですが」と前置きして、スポンサーを降りるよう求めたのは本当か?と切り込んだのである。

突然の質問に梶山はむっとして「そんなことはありません」と返すのが精一杯だった。

「スタジオを出る時は、ゴミ箱を蹴り飛ばさんばかりの怒りようだった」と久米は書いている。

そして今日、再放送された久米の「愛車遍歴」を観ていたら、その前までは日本車はトヨタだけだったのに、スバルに替えている。久米なりのトヨタへの意思表示だろう。

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