「愛子さまを天皇にしない限り皇室の消滅は確実」小林よしのり氏が男系固執派を“人格破綻者”と断じる理由

 

男尊女卑はDVと同質。軽視される価値観が国家の未来を脅かす

要するに、男尊女卑の男の心理はDV男と全く同じなのである。

違いは、女性に暴力を振るっているかどうかだけ。

しかも身体的暴力を伴わない「支配型DV」まで含めるならば、男尊女卑の男は多かれ少なかれ、常に女性に対して「精神的暴力」というべき言動を繰り返しているはずだから、両者はほぼ同一といっていい。

男尊女卑の男は全てDV男と変わらない。

男尊女卑そのものがDVだと言っていい。

さらにいえば、ストーカー男やレイプ男も、まず間違いなく男尊女卑の思考パターンがあるはずだ。女は男より劣ったもので、所有物のように支配できるものだと思っていなければ、あんなことができるわけがない。

ところが世間では「男尊女卑」といっても、単に「性格の偏り」程度のものとしか思われていないような節がある。

男系固執派の連中を「男尊女卑」だと批判しても、今一つ反応が鈍いのもそのためではないだろうか?

男尊女卑とは決して看過のできない、諸悪の根源であるという認識をもっと広めなければならない。

では、男尊女卑の価値観はどのように根付いてしまうのか?社会心理学上ではいくつかの要因が指摘されているので、列挙しておこう。

1.旧来の価値観の影響
昔ながらの「男は外で働き、女は家庭を守る」という社会に生まれ育ち、これを幼少期から当然のものとして学習すると、その意識がそのまま定着してしまうことがある。

2.社会的地位(ステータス)への不安
男の社会的優位が崩れて女性が同じ地位を得ることに「無意識の不安」を感じる男がおり、女性の能力を過小評価したり、女性の進出を批判することで、自分の地位を守ろうとする。

3.支配欲・コントロール欲求
もともと「自分が主導権を握りたい」「人間関係をコントロールしたい」という欲求の強い男が、女性を支配しやすい対象として扱う。

4.自尊心の防衛
他者を下げる、あるいは自分の属する集団を上げることでしか自分の価値を守れない男が、女性の成功を見て自尊心を脅かされたように感じ、女性を下げ、男性を上げることで自分を守る。

5.性別役割への強い同一化
自分のアイデンティティが「男らしさ」「男が家庭の主」などに強く結びつけている男ほど、男女平等への変化を自己否定のように感じ、その変化を否定したがることがある。

6.共感力の欠如、または偏り
他者に対する共感能力がない、または偏っている男は、女性が経験している差別や不公平を想像できないか、あるいは軽視する傾向になり、結果として男尊女卑が強まることがある。

もちろん個人差はあるが、これらのどれか、あるいはいくつかの組み合わせによって男尊女卑は育まれるようだ。

これは本人が単なる悪意から意図的にやってきたものではなく、「社会的学習」と「心理的防衛」が組み合わさって形成されると考えられている。

意図せずにそうなってしまったという面では、同情の余地はあるかもしれない。

しかしそんなことを言い出したら、どんな凶悪犯罪者にも同情の余地はあるもので、それに流されてはいけない。

先日の公論イベントin大阪「オドレら正気か?」の中でも言ったように、男尊女卑の男なんてものは「モテなくてルサンチマンをこじらせた男」とか「男に生まれたこと以外に誇れるものがない男」として切り捨てるべき、チンケな存在なのである。

歴史的にいえば、男尊女卑もやむを得ない時代というものもあったわけで、その時代を非難するつもりはない。

しかしこの現代、少子化で人口が縮小していく時代には、男尊女卑を払拭して女性を束縛から解放しない限り、もう国の未来はない。

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