中島聡が読み解く「欧州車EV6.7兆円損失」の真相。“トヨタ一人勝ち”に潜む「致命的な死角」とは?

 

ガソリン車回帰は延命措置に過ぎない

今回、大きな損失を計上したメーカーは、ガソリン車回帰で生き残りを目指すとされていますが、そこにはハイブリッドの巨人であるトヨタ自動車が君臨しており、その戦略が短期的な延命措置でしかないことは明らかです。結果的にそれは、EVで先行するTesla、BYD、Rivianなどに今後のびるEV市場を明け渡すことに相当し、成長の望みのない会社になってしまいます。

EVシフトの遅れは、トヨタ自動車にとっては朗報です。財務的に傷ついた欧米の企業には、トヨタと戦う資金力も技術力もなく、トヨタはハイブリッドで稼ぎながら、自分のペースでEVシフトを行うことが可能になりました。

トヨタの死角。自動運転とソフトウェア

とは言え、自動車業界には、EVシフトに加えて自動運転という大きな変化も訪れており、そこでソフトウェアの文化を持たないトヨタ自動車が、どうやってTeslaや中国勢と戦うかが見ものです。ひょっとすると、NVIDIAがその戦いに一役を担うことになっても不思議はないと思います(この件については、次のセクションで書きます)。

(本記事は『週刊 Life is beautiful』2026年3月24日号の一部抜粋です。上記で中島さんが「次のセクション」と書かれている「NVIDIA Alpamayo」のほか、「二つの炎上事件」「電動飛行機はメタトレンドと呼べるか?」「NVIDIA GTC 2026」をはじめ、「私の目に止まった記事(中島氏によるニュース解説)」、読者質問コーナーなどメルマガ全文はご購読のうえお楽しみください。初月無料です)

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image by: Takkystock

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