「ドナルドだけが世界を救える」発言の波紋
ま、それはそれとして、外交的な問題点としては、ノーベル平和賞が欲しくてたまらないトランプに対して、リップサービスのつもりで言ったのかもしれませんが、高市首相の「世界中に平和と繁栄をもたらせるのはドナルドだけだ」という呆れ返るオベンチャラです。何とか蜜月ぶりをアピールしようと、あえて「ドナルド」とファーストネームで呼んだ高市首相に対して、最後まで一度も「サナエ」とは呼ばなかったトランプの「主従関係アピール」のほうが上を行きましたが、このオベンチャラ自体は国際社会に衝撃を与えました。
高市首相が尊敬していると言う安倍晋三元首相は、トランプと頻繁に「接待ゴルフ」を繰り返し、時にはバンカーでひっくり返るというパフォーマンスまで披露してトランプへの飼犬アピールに余念がありませんでしたが、今回の高市首相のオベンチャラは、敗戦国としての恥も外聞もない「接待外交」の極みでした。そして、このオベンチャラが最悪の結果を招いてしまったのです。
先進国の大半が今回のトランプ独断のイラン攻撃を「国際法違反」と断定して批判する中、日本だけが一言も批判せず、一方のイランのことだけ批判した現状において、このオベンチャラは事実上「トランプのイラン攻撃を支持する」という宣言として世界に受け取られてしまったのです。すでにイギリスのBBCなどは、高市首相のことを「アメリカの飼犬」などと報じて来ましたが、今回の首脳会談でそれが事実だったと世界に知らせてしまったのです。
さらに高市首相は「強い日本、強いアメリカ。豊かな日本、豊かなアメリカ。私たちはこれらを実現するための最強のバディだと確信している」とまで述べたのです。ここまで言っておきながら、高市首相は本当に「憲法9条」を盾にして自衛隊のイラン派遣を「できないこと」だとトランプに明言できたのでしょうか?高市首相は、日本国内向けには「あくまでも停戦状態になり、日本の機雷掃海技術が必要になった場合には自衛隊派遣も考えると伝えた」などと述べましたが、本当にこれを正確に伝えたのでしょうか?
トランプのことを持ち上げるだけ持ち上げ、「日本とアメリカは最強のバディだ」とまで言った上で、ゴニョゴニョと前置きしつつも「日本の機雷掃海技術が必要になった場合には自衛隊派遣も考える」と言ったのですから、アメリカ側にしてみればウォルツ国連大使の認識通りに「日本の首相が海上自衛隊による支援を約束した」ということになっているのではないでしょうか?
トランプと高市、似た者同士の末路
ま、あたしから見れば、トランプも高市首相も似た者同士、自分のことしか考えていない嘘つき同士なので、どっちもどっちという話です。自己都合だけで大義なき解散総選挙を強行して1カ月以上もの政治空白を作っておきながら、今になって2026年度予算案の今年度内成立にこだわるという高市首相の自分勝手ぶり。自己都合だけで国際法も無視してイランに戦争を吹っかけておきながら、予想に反して収拾がつかなくなると日中韓に尻ぬぐいしろと抜かすトランプの自分勝手ぶり。完全に精神構造の設計図が同じ2人です。
ただ、あたしは日本人の1人として、こんな自分のことしか考えていない最低の人物が日本のリーダーであることに、とてつもない不安を抱いているのです。そして、先進国の大半がトランプと距離を取り始めたタイミングで、「飛んで火にいる夏の虫」と言うか「カモがネギしょって」と言うか、ホイホイとホワイトハウスまで出掛けて行き、トランプの希望するシナリオ通りに茶番劇を熱演した三流女優の高市首相に呆れているのです。








