豊田章男トヨタ会長の「凡庸すぎる答え」に絶句。若者からの「核心を突いた回答」を一蹴する致命的なコミュニケーション

 

F1参戦に反対する豊田会長の本音

2件目は以下のポストになります。

こちらは、最初のものとはまた別の角度から豊田氏の一面が伺える切り抜き動画だと感じました。

いつ撮られた動画なのかは調べていませんが、こちらはトヨタに内定した新入社員だと思います。F1への復帰についての質問に対し、豊田氏は、まず、「次、トヨタとしてF1やるかどうかは今の社長が決めること」と前置きした上で、自分は反対の立場であることを明確に伝え、モータースポーツにおける3つのP(Product、People、Pipeline)の話をします。そして、F1で得た知見が、トヨタのグローバル事業における商品展開にはあまり役に立たない、という自分の意見を伝えています。そして最後に、「F1をやりたいならホンダに行きなさい」と勧めています。最後の一言は半分冗談かもしれませんが、「金持ちの道楽」とか「金食い虫」とも言われるF1に参戦した経験を踏まえた、企業経営者的な結論が明確に伝わってきます。

世代を超えた双方向コミュニケーションの重要性

今の時代、経験豊富な大企業の経営者といえども、若い人たちから学ぶことはたくさんあります。一方で、若い人たちにとっては、経験豊富な大先輩から学ぶことがたくさんあります。この双方向のコミュニケーションを機能させることは、社会を発展させる上で極めて大切だと思います。

また、あらゆることがどんどん変わっていく中で、日本の中だけで後ろを振り向きながら、多くの人が変化していないから大丈夫だと思っていたらとんでもない大間違いです。常に人も組織も、世界の最先端の動きに敏感でなければならず、その最先端と自分の距離をどう縮めるかということに注力し続け、できることならその最先端に自分が立とうという意欲を持つことが大切です。それができる人や組織は、これから5年や10年もあれば、今とは格段に差がある大飛躍ができるのではないでしょうか。(本記事は『グーグル日本法人元社長 辻野晃一郎のアタマの中 』2026年4月17日号の一部抜粋です。「メインコンテンツ」や「読者の質問に答えます!」、「スタッフ“イギー”のつぶやき」など、レギュラーコーナーも充実。この機会にぜひご登録をご検討ください)

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辻野 晃一郎(つじの・こういちろう):福岡県生まれ新潟県育ち。84年に慶応義塾大学大学院工学研究科を修了しソニーに入社。88年にカリフォルニア工科大学大学院電気工学科を修了。VAIO、デジタルTV、ホームビデオ、パーソナルオーディオ等の事業責任者やカンパニープレジデントを歴任した後、2006年3月にソニーを退社。翌年、グーグルに入社し、グーグル日本法人代表取締役社長を務める。2010年4月にグーグルを退社しアレックス株式会社を創業。現在、同社代表取締役社長。また、2022年6月よりSMBC日興証券社外取締役。

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