大切なのは「自分は何のためにこの場にいるのか」という軸を持つこと。たとえば、商談の場であれば、目的は契約を結ぶことや条件を整えることです。相手を言い負かすことではありません。この言葉を胸に刻んでから、私は常に目的から逆算して行動することを意識するようになりました。
「いばるな」もまた、重要な教えです。仕事に慣れ、少しずつできることが増えてくると、つい自分の力を過信してしまうことがあります。しかし、社会にはさまざまな立場や経験を持つ人がいて、それぞれに強みがあります。自分が得意な分野で誰かより優れていたとしても、別の分野では学ぶべきことが必ずある。
特に世代の違いによって得意・不得意が分かれることもありますが、それを理由に相手を見下すのではなく、互いの強みを尊重する姿勢が大切です。
そして「くさるな」。新しい環境では、うまくいかないことや叱られることも多く、自信をなくしてしまうこともあります。しかし、最初から何でも完璧にできる人はいません。
少しずつ経験を積み重ねていくことで、できることは確実に増えていきます。振り返れば、当時できなかったことの多くが、1年後には当たり前のようにできるようになっていました。だからこそ、思い通りにいかないときでも腐らず、前を向き続けることが大切なのです。
最後に「まけるな」。仕事をしていると、くじけそうになる瞬間は何度も訪れます。そのたびに心の中で「負けるな」と自分に言い聞かせ、一歩踏み出す。その積み重ねが、やがて大きな差となって現れてきます。
この言葉は、派手さはないものの、静かに背中を押し続けてくれる存在です。
「あおいくま」の教えに支えられながら過ごしてきた中で、もうひとつ強く印象に残っているのが「ゆでガエル」の話です。
冷たい水に入れたカエル。その水の温度を徐々に上げていくと、カエルの目はトロンとなり気持ちよさそうにたたずみます。しかし温度が上がっていく変化に気づかず、やがてゆで上がってしまう……そんな寓話です。
この話が伝えているのは、環境の変化に鈍感になり、現状に甘んじてしまうことの怖さです。
最初は小さな違和感であっても、それを見過ごし続けることで、気づいたときには取り返しのつかない状態になっていることもありますーーー(『石川和男の『今日、会社がなくなっても食えるビジネスパーソンになるためのメルマガ』』2026年4月23日号より一部抜粋、続きはご登録の上お楽しみください。初月無料です)
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