“嘘で固めた経歴”から“ネガキャン動画散布”疑惑まで。ジタバタするほど追い詰められる高市早苗の崖っぷち会期末と「サナエトークン」の影

 

媚態外交ではもうトランプも振り返ってくれない

内政がダメなら外交で、と本人はまだ思っているのかもしれないが、それももう終わった。昨年10月のトランプ米大統領来日では、横須賀港に入った米空母の甲板上でトランプの横でピョンピョン跳ねて得意満面。その延長で今年3月の自身の訪米では、抱きつき挨拶、ホワイトハウスの祝宴で腰振りダンス、トランプの意地悪さ剥き出しのバイデンへの侮辱的な展示を見て大口を開けてバカ笑いと、はしゃぎまくったのはまあいいとしよう。会談が始まって冒頭に高市が一所懸命に考えてきた英語のセリフで語りかけたものの、すぐに話に詰まり、トランプから「君には優秀な通訳が付いているだろう」と言われてしまい、ここでもまた「米議会立法調査員」とかの嘘が露呈してしまった。そういう役職が本当にあったとして、それはネイティブ並みの英語力とロースクール卒レベルの法律知識がなければ務まらない。

そこで恥をかいたせいもあって、6月のG7エビアン・サミットでは、トランプに歩きながら満面の笑みを浴びせただけで話しかけることはせず、トランプもチラッと高市に視線を向けたがほとんど無視。他の首脳たちの立ち話に加わるでもなく、まだ誰も着いていない大テーブルに一人着席して所在なげにしていた高市の姿は哀れを誘った。

だから今更「得意の外交で挽回」などと思っているはずもないと思うのだが、それでも急遽7月1日からインドを訪れモディ首相と会談するという日程を作ったのはどういうわけか。米国防総省がハワイの「インド太平洋軍」を2018年以前の「太平洋軍」に名称を戻すという発表に接して、いよいよトランプの気まぐれで安倍以来の「自由で開かれたインド太平洋(FOIP)」という名の中国包囲網戦略が崩れかねないという危機感(前号参照)もさることながら、それよりも国会の議場で針の筵に座らされているのに耐えきれず、1日でも2日でもそれから逃れたいという心情が先に立っているのではあるまいか。

しかしそんなことをすれば、会期末の日程が余計にタイトになり、自分の首を絞めることになるのである。

(メルマガ『高野孟のTHE JOURNAL』2026年6月29日号より一部抜粋・文中敬称略。メルマガ全文はご登録の上お楽しみください。初月無料です)

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