まずは食事の見直しから。医者からの忠告もあったから、ということもあるが。Aさんはオーガニックの健康弁当を取り寄せるようにした。
食べてみると、味付けは薄め。それまで食べていた濃い味の食事とはまるで違う。最初は正直、かなりの物足りなさを感じたそうだ。
しかし、じっくりと30回以上噛んで、ゆっくり食べてみることに。
するとそれまで気づかなかった「素材そのものの奥深い味」が分かってくる。
食事の量も減り、ダイエットに成功。
健康の数値も一気に改善していた。
これだけでかなりのメリットがあったという。
さらに驚いたのは、食べ終わった後。
頭と気持ちがすっきりとリセットされた感覚を覚えたという。
この「ランチの食べ方」をきっかけにAさんは仕事への向き合い方を変える。
ある日、突然「食事を丁寧に味わうように、仕事も丁寧にやってみよう」と思いついた。そう決意し徹底して目の前の業務に意識を向けるように。
・メールを送信する前に、もう一度読み返す
・提案書の数字を、細部まで確認する
・部下の話をじっくり聞き、指示をわかりやすい言葉で伝える
これを徹底した結果、ミスが激減。仕事の精度が格段に上がった。
そうなれば、精度が上がり無駄なやり直しが一切なくなる。仕事が驚くほどスムーズに回り始める。
結果として、彼の手元には新しい「自由な時間」が生まれた。
その時間を仕事につぎ込まずに「リラックスする時間」にあてた。しかも数字や成果は、以前よりもさらに上がっているという。
Aさんは、嬉しそうに「丁寧にやるようになってから、仕事全体のスピードが圧倒的に速くなったんです」と言っていた。
成績も上がり、ストレスも激減。
これこそが、目指すべき最高の好循環に他ならない。
私はコンサルタントとして、これまで多くの人を見てきた。
長く結果を出し続ける人ほど、一つひとつの行動が丁寧。細かい部分に絶対に手を抜かない。そういった特徴がある。
一方で、成果が伸び悩む人は、「ちょっとしたことが雑だな」と感じる。
慣れてくるにつれ「まあ、これくらいでいいだろう」となってしまう。そうやって手を抜いた瞬間から、仕事の歯車が狂い始める。
この記事の著者・菊原智明さんのメルマガ








