糖尿病の診断
1) 異なる日に(1)(2)(3)を再確認できたら糖尿病と診断。
2) 「(1)+(4)」「(2)+(4)」「(3)+(4)」が同時に確認できたらは糖尿病と診断。
3) (4)単独の場合、再検査で血糖値が糖尿病型なら、糖尿病と診断。
4) 血糖値が糖尿病型で糖尿病の典型的症状があるか糖尿病網膜症があれば糖尿病と診断。
糖尿病の診断には血糖検査は必須であり、HbA1cだけでは診断できない。
境界型の分類
境界型にはWHO分類のIGT、IFG、IFG/IGTがある。
・IFG(Impaired fasting glycaemia): 空腹時血糖異常
・IGT(Impaired Glucose Tolerance): 耐糖能異常
a) 2時間値が140-199mg/dlとなる耐糖能異常であるIGT (Impaired Glucose Tolerance)
IGT単独なら早朝空腹時血糖値は110mg/dl未満で正常である。
b) 空腹時血糖値が110-125mg/dlとなるIFG (Impaired fasting glycaemia)
IFG単独なら75gOGTTにて2時間値は140mg/dl未満で正常である。
c) 両者の合併であるIFG/IGTの3つのパターンがある。
糖尿病発症に到る流れ
A) IGT→糖尿病(食後2時間血糖値200mg/dl以上または75gOGTT2時間値200mg/dl以上)
このパターンの場合、既に糖尿病を発症している段階でも、早朝空腹時血糖値は正常で健診で見逃されるので、注意が必要。
B) IGT→IFG/IGT→糖尿病(食後2時間血糖値200mg/dl以上+空腹時血糖値126mg/dl以上)
このパターンは、IFG/IGTの段階で、通常の健診でもチェックできる。
C) IFG→IFG/IGT→糖尿病
通常の健診でもチェックできる。パターンとしては少ない。
日本人では、IGTや200mg/dl以上の食後高血糖が、数年から10年続いて、初めて早朝空腹時血糖値が110mg/dlを超えることが、最も多いとされています。
つまりA)B)のパターンが多くて、C)のパターンは少ないのですね。
従って、一般的な健康診断の早朝空腹時血糖値で、糖尿病の早期診断をするのはおおいに無理があります。
そもそも日本人ではIFG単独の例は、かなり少ないと考えられます。
A)B)C)どのパターンでも、
最終的には、IGTを経て糖尿病型になると考えられます。
IFGからいきなり糖尿病型になるというのは、少ないと思います。
なんとかIGTの段階(糖尿病発症前)でチェックできれば、治療的には大変役立ちます。
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