バブルか、それとも数年続く成長か
悲観論者たちは、今のAIインフラ投資は過剰であり、2000年のインターネットバブルの崩壊と同じ道を辿ると指摘していますが、Claude Codeを使いまくっている私は、中長期的なニーズに関しては楽観的です。しかし、最終的にどのレイヤーの会社が利益をあげるかを予想するのは簡単ではないし、そこに至る過程で、一時的なバブル崩壊のような事態が起こり、借金を抱えている会社が痛い目に遭う可能性も十分にあると思います。
a16zのMarc Andreessenは、「AIが生み出す価値の99.9999%は、AIを作る会社ではなく、AIを使うユーザーに渡る」と発言したことが注目されていますが(Marc Andreessen just reminded every trillion-dollar AI lab who their real customer is)、AIが電力やインターネットのようにコモディティ化されたインフラとして普及すれば、そうなることは明確で、その意味では、Kimi K3のようなオープン・ウェイト・モデルの台頭は歓迎すべきだとも言えます。
私は、この設備投資競争はまだ数年続くと見ています。しかし、その過程では勝者と敗者がはっきり分かれるでしょう。AIそのものではなく、「AIインフラ」という新しい産業が形成されつつある今、そのどのレイヤーに投資するかが、今後数年間の最大のテーマになると思います。
【参考資料】
Nvidia put $2 billion into CoreWeave in January 2026, a 9% equity stake at $87.20 a share
【追記】上の記事を書いた後に目に止まった情報(Oracle faces potential $7 billion guarantee requirement for Wisconsin AI data centre)ですが、OpenAI向けにウィスコンシン州に建設中のAIデータセンターを構築しているOracleに対して、電力を提供するWe Energiesが、データセンター向けの電力網の増強の見返りとして$7billion(約1兆円)の支払い保証を要求していることが判明したそうです。理由は、莫大な借金のためにOracleの「信用格付け」が「BBB」に下がってしまったことにあるそうです。電力会社としては、万が一このプロジェクトが破綻した場合に、そのコストを近隣の住民に負担させるわけにはいかないからです。
(本記事は『週刊 Life is beautiful』2026年8月4日号の一部抜粋です。「今週のざっくばらん」や「私の目に止まった記事(中島氏によるニュース解説)」のその他の記事、読者質問コーナーなどメルマガ全文はご購読のうえお楽しみください。初月無料です )
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