飲食店のサイト作りは雰囲気重視だけでいいのか?

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“おしゃれな雰囲気”で店を探す人はごく少数。料理のおいしさとコスパの良さを前面に出すべき

 

飲食店経営の方には、どのようにして客の注目を集めればいいか悩んでいる人も多いと思います。サイトを作ったものの、料理で勝負するのか、まずは雰囲気で集めたほうがいいのか。そこで企業のマーケテイングのアドバイスを行う業界注目のメルマガ『永江一石の「何でも質問&何でも回答」メルマガ』では、客の目線に立った次のアドバイスをしています。

 

Question

shitumon

 

いつも楽しくメルマガを拝読しております!
この度、友人のカフェバーのウェブサイトを1から作ることになったので、どのようにしたらいいかご意見下さい。

 

【前提条件】
・新規オープンしたばかり
・ターゲットは20代女性だが、客は20代~30代男性が多い
・この春からランチ営業スタート
・場所は都内から30分程度の郊外

【質問】
1.
基本はこのサイトと同じかと思いますが、カフェバーに求められるのは美味しさよりも雰囲気の良さかと思います。そういった点で何か違いはありますでしょうか。
1番の違いは「美味しそうな写真」ではなく「オシャレな内装が分かる写真」を使ったほうがいいのかなと思いました。

2.
ターゲットは20代女性だそうなのですがこの層はあまりWebと親和性が無いように思います。
この層に対して小規模な店舗ができる有効な施策ってなにかあるのでしょうか。
個人的には、上記の前提条件の場合はターゲットを男性にして、デートでも使いたい、と思わせていった方がいいのでは、と漠然と考えています。

 

 

永江一石の回答

まず、思い込みは捨てましょう。いくらカフェバーでも、美味しくてコストパフォーマンスが良くなければ、内装だけでは誰も来ません。

食べログをちゃんと見ましょう。たとえば吉祥寺のカフェで見てください。登録は268件あります。食べログなので当たり前ですがすべて料理の写真です。

つまり「内装がいいカフェバーないかな」を最優先で探す人は、ほぼいないと思っていいのではないかと。

仮にそういうニーズがあるとしても、料理が美味しい順に見ていって、その中で雰囲気もいいところを探します。

しかし食べログではサービスや雰囲気も評価基準になっているので、総合的に高い所が上に出ています。

次にターゲットですが食べログのMAUは5,661万人です。日本で15歳以下と65歳以上を省くとほぼ全員が使っている勢いです。

20歳代の女性は日本でもっともスマホの普及率が高いゾーンですので、食べログとの親和性は一番高いはずです。検索や情報収集はしなくても、アプリは使っているのです。

よって、アドバイスするならば、食べログで上位にいるカフェバーの競合を少なくとも10軒くらいはリサーチし、ユーザー視点でそのいい所と悪い所を書き出して、自分が食べログから遷移したらどう評価するかを徹底的に考えたほうがいいかと思います。

ほとんどは適当に作ってるはずなので、それだけでも優位に立てます。

 

永江一石『永江一石の「何でも質問&何でも回答」メルマガ』
著者:永江 一石
東京都立大学卒業後、リクルートに入社し編集・広告の実績を積み独立。ネットマーケティングで頭角を現しライブドアに買収、コンサルタント業務を担当。2005年にライブドア退社後、商品開発や集客プロモーションを手がける会社を設立し多くの企業のマーケテイングを行う。『永江一石の「何でも質問&何でも回答」メルマガ』では読者から寄せられたマーケティングのお悩みに対し具体的な解決策を提示。ネットショップや広報担当を中心に多くの購読者から支持されている。

 

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