グルメのガイド本って見ているだけでお腹すきますよね。私なんてミシュランガイド眺めながら、一流料理に舌鼓を打つ「妄想試食」なんてことをやってたりします。そんなある日、一流の和食が一瞬で味わえる最新グルメがあるとの情報が舞い込んできました。な、なんだってー! しかもいくらでも食べてもなくならないという。そんな世にも奇妙な料理がこの世に存在するのか、さっそく確かめに行きました。
いくら食べてもなくならない素敵な料理たち
やってきたのは東京・日本橋で開催されている『食べるアート展 L’arat de Rosanjin 魯山人と新・美食倶楽部』。このイベントは、美食で有名な魯山人の「美しく味わう」をテーマに、食とデジタルを融合し、美味しい料理をさらに美味しくいただこうというもの。銀座の一流寿司店『久兵衛』や、フランスにてミシュランの星を取り続けている『KEISUKE MATSUSHIMA』などの料理を、デジタルの力でより美味しくしようというものです。
さっそくですが、動画を御覧ください。
何ものっていないお皿が置いてあり、近づくとお椀に色がつき、とても美味しそうな料理が投射。食材の繊維や、質感、浮き出し方などがすごくリアルに表現されています。日本の技術力はここまで進化していたんですね。
あまりにリアルで、思わず食べようとしましたが……
まあ、もちろん食べられませんでした。
上を向くとプロジェクターが並んでいます。ここから投射されているですね。
この展示は、天井から照射されるプロジェクションマッピングにより、魯山人をはじめ、川端康成など数々の文化人が通った『紀尾井町 福田家』の料理を楽しむことができるというもの。器が料理に与える影響は大きいということを身をもって学ぶことができ、盛りつけの美しさに魅了されます。
食材を匠の技で仕上げるだけでなく、美しい器、盛りつけが相乗効果を生むことではじめて「美味」が完成するのだと体験することができました。
未来の食卓では、無機質なお皿をプロジェクションマッピングで国宝のお皿に変身させて食事を楽しむ、なんてことができるようになるかもしれませんね。
こうして彩り鮮やかな料理をエア試食で味わっていたら、お腹がすいてきました。
このイベントはエア試食だけではなく、超有名店である『銀座 久兵衛』のお寿司も食べられるとのこと。美味の本当の意味を学んだ今、デジタルとの組み合わせでいつも以上に美味しくなっている久兵衛のお寿司をいざ実食!