【さすが日本】一流料理が一瞬で味わえる脅威のデジタルアートグルメ

2015.03.18
by 横田吉木
 

桜舞い散る中、『銀座 九兵衛』の寿司に舌鼓を

このイベントの目玉である『銀座 九兵衛』のお寿司を食べるべくブースに向かいます。価格は2貫で1800円!?それは高いな~と思いながらもチケットを購入。

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ブースに行ってみると、そこには九兵衛の職人さんが壁一面の桜が舞い散るモニターの前で寿司を握るという、なんとも幻想的な雰囲気。さらに一流の職人の技をほぼゼロ距離で見ることができます。握る手の動きと背景のモニターで散る桜が一体となって、まるでひとつの芸術作品のようでした。

握ってくれたのは、ヅケマグロとコハダ。江戸前鮨を象徴する2品で、素材の味を楽しんでくださいとのこと。

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気になるお味は……最高です! 食べた瞬間に口の中いっぱいに広がるヅケマグロの風味、ほろほろとほぐれるシャリの融合は、食べているこちらを思わず笑顔にしてくれます。そしてプリプリにしまったコハダは、含んだ瞬間の酸味で顔を引き締め、噛んでいるとシャリの甘さとは違う甘さが出てきて、顔を緩ませます。

そして壁一面のモニターに映しだされた桜が、まるで花見をしているかのような気分にさせてくれ、幸せな空間にトリップできました。この体験は銀座のお店にっ行てもできません。

単に味わうだけではなく、目で見て香りを楽しんで素材を味わいながら食に触れる。五感をフルに活用すると美味しい料理がもっと美味しくなるんですね。これはもはや体感アトラクションの域に達しています。考えようによっては同じ1800円で一本の映画を観るよりも価値のある時間が過ごせると思います。

魯山人も、デジタルとの融合で美しく味わうなんて想像もしていなかったでしょうね。これが新たな食のかたちになっていくことでしょう。例えば食卓にいながら星空のもとでの食事や、シチリア海の海を眺めながらワインを一杯、ジブリアニメの世界観に没入して食事などが可能になるかもしれません。久兵衛の寿司を食べながら、そんな未来も想像することができました。

会場では他にも、ミシュランで星をとった天ぷら屋『てん茂』の天ぷらを揚げている様子がプロジェクションマッピングで映しだされ、椅子に座って最高級なおもてなしを受けている気分を味わうことができるコーナーや、サントリーのウィスキー「響」を飲むことができたり(1800円)、フランスにてミシュランの星を取り続けている『KEISUKE MATSUSHIMA』の鴨肉(1800円)を醤油、わさび、山椒の3つの味で楽しむことができます。

イベントは3月24日(火)までとなっていますので、エア試食を楽しみ、「美味」という言葉の意味を、身を持って体験してみてはいかがでしょうか。

infomation:
『食べるアート展 L’arat de Rosanjin 魯山人と新・美食倶楽部』
3月24日(火)まで開催

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