友人のお見舞いに行った際、親切心から「自分が入院した時の話」をしたら嫌な顔をされたー。励ますつもりだったのに、一体なぜ? 今回の無料メルマガ『仕事美人のメール作法』ではマナーに詳しい著者の神垣あゆみさんが、その驚くべき理由を明かしています。
病気療養の経験談
病気療養中あるいは療養後の相手に、つい、言ったり書いたりしてしまうことの一つに、「自分の経験談を語る」というのがあります。
最初は、相手の参考になればという親切心から、「自分が入院していた時は……」「私の症状はこうで……」などと体験を語るうち、いつしか、自慢話のようになっていませんか。
入院する先も対応も自分の時と同じということはなく、また、病状や治療方法、回復の仕方も人によって異なるため、相手の参考になるとは限りません。
「自分はこうだったから、あなたの場合もこういではないか」といった安易な判断や決めつけも控えましょう。結局、押し付けになってしまえば相手に負担をかけるだけです。
良かれと思って自分の経験談をあれこれ伝えても、相手にとっては余計な情報ということもあり、却って相手を不安にしたり、迷わせたりすることになりかねません。
病気療養の経験談は、相手に尋ねられたらすればよいことで、その際も、事実だけを述べ、憶測や誇張、私情を必要以上に盛り込まないことです。
私自身、おせっかいな性質から、相手から聞かれもしないのにこうしたことを言ったり書いたりしてしまいがちで、自戒を込めて、気をつけなければと思っています。
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