人は、思い通りにならないことことがあるとつい他人のせいにしがちで、気付かぬうちに責任転嫁していることも多いものです。今回の無料メルマガ『弁護士谷原誠の【仕事の流儀】』では著者で現役弁護士の谷原誠さんが、固まった思考をほぐし問題の本質を見極めるのに有効な、「5W1Hを駆使する質問法」を紹介しています。
5W1Hの向こう側
こんにちは。弁護士の谷原誠です。
誰でも、うまくいかないことの一つや二つ、あるものです。仕事で言えば、「どうしても、部長がOKしてくれない」「予算の問題をクリアできない」など、日常的に障害が発生するでしょう。
そんな時、「部長がOKさえしてくれたら、うまくいくのに」「予算さえつけば、成功間違いないはずなのに」などと自分以外の要因にうまくいかない原因を見つけようとします。そんな時は、5W1Hを思い出してみましょう。
5W1Hとは、
- WHO(だれ)
- WHEN(いつ)
- WHER(どこ)
- WHAT(なに)
- WHY(なぜ)
- HOW(どのように)
です。これらを使って障害を乗り越える質問を自分にしてみるのです。
- 誰から頼めば、部長はOKしてくれるだろうか?
- どのタイミングなら、いつの時期なら、OKが出そうか?
- どこの部署と協力すれば、どこを直せば、OKが出るだろうか?
- 何をなくせば、何をプラスすれば、何をクリアすれば、OKが出るだろうか?
- どうすれば、うまくいくように感じてもらえるだろうか?どうすれば説得できるだろうか?
などのように、5W1Hを駆使して、自分への質問を作りだし、解決策を考えていくのです。
結局、何を考えるかは、自分にどのように質問するか、にかかっています。うまくいかないときに、「部長はなぜこんなにわからず屋なのか?」などという質問をしても、解決策は、何一つ考え出すことはできません。
障害が立ちはだかった時には、それを「乗り越えることができる」という前提に立ち、5W1Hで自分に質問を開始しましょう。そうすれば、5W1Hの向こう側に、新しい扉を開くことができるのではないか、と思います。
今日は、ここまで。
image by: Shutterstock.com