5月25日の緊急事態宣言の解除から1週間以上が経過した今、通常営業モードを取り戻そうと懸命な小売店の皆さんも多いのではないでしょうか。そんな中にあって、久しぶりに常連のお客様と再会できた喜びは何物にも代えがたいものですが、その嬉しい気持ち、きちんと伝えられているでしょうか。今回の無料メルマガ『販売力向上講座メールマガジン』では接客販売コンサルタント&トレーナーの坂本りゅういちさんが、そんな「嬉しい気持を伝える方法」を伝授してくださっています。
喜びを表現するためには
先日ブログで、営業再開後に顧客が戻ってきてくれた時のポイントについて
書きました。ご興味があれば、ぜひご覧ください。
● 再会1回目がとにかく大事!営業再開して顧客が来てくれたら、「ココ」を意識しておこう!
こういう記事を書いているのにも、それなりに理由があります。期間の空いたお客様と接する時というのは、実はかなり重要なタイミングだからです。ですから、今のタイミングで失敗をしないためにも、意識してもらいたいと思って書きました。ただ、この記事では、「どうやるか(how)」の部分については書いていなかったので、今回のメールマガジンでお伝えしておこうと思います。
記事の中でも、テクニックとかではなく、心から喜ぶことが大事だとは書きました。しかし、そうはいっても、それがお客様に伝わらなければ意味がありません。コミュニケーションは相手に伝わることとはよく言ったもので、たとえ自分が伝えた気でいても、相手に伝わっていなければ、それはやっていないのと同じなわけです。だから、howも大事なんですね。
前置きが長くなりましたけど、じゃあどうやってお客様に喜びを伝えるのか。実はその方法はめちゃくちゃシンプルです。
嬉しいという感情を、そのまま言葉にして伝えるということですね。「嬉しい」なら「嬉しい」と言う。「喜んでいる」なら「喜んでいる」と言う。それだけです。たったそれだけのことか、と思われる人も少なくないとは思いますが、正直言えば、これができる人って本当に少ないのです。
自分の感情を直接的に言葉にすることに慣れている人はあまり多くはありません。恋人や配偶者に「好き」とか「愛してる」を何の抵抗もなく言えるという人がどれだけいるでしょうか?いや、もしかしたら多いのかもしれませんが、それがお互いに分かり合えている家族などではなく、対お客様になれば、変わってくることもあるでしょう。つまり、感情をストレートに言葉にすることに言う側も慣れていないし、言われる側もあまり慣れていないわけです。
「〇〇さん!会えて本当に嬉しいです!」と言うだけの話なんですけど、じゃあそのお客様に言えますか?と聞くと、案外難しいことだというのは、よくわかるはずです。だからこそ、その言葉が効きます。お客様との久しぶりの再会で、「〇〇さん!会えて本当に嬉しいです!」と直接言葉で感情を伝える。たったそれだけのことですが、たったそれだけのことこそが、お客様の心に響きます。
久しぶりにお客様と再会した時には、嬉しい感情をストレートにぶつけてください。お客様もきっと喜んでくれるはずです。
今日の質問です。
- 久々に顧客と再会した時には、どんな感情が生まれてきますか?
- その感情をストレートに言葉にして、お客様に伝えることができますか?
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