東京商工リサーチが先月25日に発表した「役員報酬ベスト10」によると、上位10人のうち5人がソフトバンクグループの役員だったことがわかった。最高額はソフトバンクグループのマルセロ・クラウレ副社長COOで、約21億1300万円となっている。
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— TSR_NEWS (@TSR_NEWS) June 26, 2020
ベスト10にズラリと並ぶソフトバンクグループ役員
25日までに報酬額1億円以上で開示された企業と役員は、累計106社、216人。最高額はソフトバンクグループのマルセロ・クラウレ副社長COOの約21億1300万円。2位は武田薬品工業のクリストフウェバー社長の約20億7300万円、3位はソフトバンクグループのラジーブ・ミスラ副社長の約16億600万円となった。
注目はベスト10のうち、半分にあたる5人がソフトバンクグループの役員だったことだ。ソフトバンクグループの佐護勝紀副社長CSOが約11億1000万円で日本人トップ(全体では5位)、ソフトバンクの宮内謙代表取締役社長執行役員兼CEOが約6億9000万円で日本人2位(全体では7位)となっている。
大赤字のソフトバンクグループ
ソフトバンクグループといえば、今年3月期の決算で、1兆3646億円の巨額の赤字になったことを発表。「ソフトバンクは大丈夫なのか? 」とささやかれていただけに、この役員報酬額は少し驚きだ。
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ちなみに、ソフトバンクグループの会長兼社長である孫正義氏は2億900万円。副社長であるマルセロ・クラウレ氏のわずか10分の1だ。「何で社長よりも副社長の方が報酬が多いのか? 」と不思議に思うかもしれないが、実はこれにはからくりがある。孫氏は報酬とは別に株主配当を得ていて、これがとんでもない金額なのだ。
Forbes JAPANが発表した2020年度版の日本長者番付によると、孫氏の資産総額は2兆1940億円。2億円の役員報酬など、孫氏にとってはどうってことのない金額なのかもしれない。