サラリーマンである主人公が出世の階段を上り詰めていく作品は数多くありますが、その中でも特に有名なのが『島耕作』シリーズではないでしょうか。また、今年放送された続編も大ヒットとなった『半沢直樹』も頭取になるならないの出世の側面がありますよね。今回の無料メルマガ『セクシー心理学! ★ 相手の心を7秒でつかむ心理術』では、著者で現役精神科医のゆうきゆう先生が、この作品の主人公二人を比較して、より成功するためにはどちらをお手本にすべきなのかを論じています。
半沢直樹は島耕作に勝てない!?
こんにちは。ゆうきゆうです。
皆さんは「社会的に成功する」ためにはどんな能力が一番大切だと思いますか?
例えば体力、知力、運、野望…様々な能力値がありますね。しかし心理学的には「コミュニケーション力」「人間関係調整力」が一番重要だと考えられます。
具体的に言えば、人に自分の意思を伝えたり、人をうまく動かしたり、もしくは人に愛されたりすることですね。社会生活の中でうまく自分の居場所をポジショニングし、どんな人にも問題なく接して、人間関係を作れる。
これらができる能力が高い人ほど、より成功しやすいというのです。
結局、一人の力には限度があります。
ものすごく頭がいい、マッチョでパワフル、など優れた点を持っていたとしても、その人が成功できるとは限りません。経営者で言うなら、能力があってもワンマン経営はうまくいかないということですね。
部下や同僚・顧客との関係が調整できるからこそ、より成功できるというわけです。
課長 島耕作について
この成功についてよく表現されている漫画に『課長 島耕作』があります。主人公の島耕作が、新入社員の時期から出世して社長になり、最終的に会長まで行くという長編シリーズです。
マンガを読んだことのある方はわかると思いますが、彼は特別頭がいいとか、体力がある、という人間ではありません。しかし、先ほどお話した人間関係の調整・コミュニケーションが大変上手です。
もちろん言うべきときは言うのですが、基本的にはどんな人ともうまくやっていきます。彼が出世していくという流れは当然と言えるでしょう。