国際的な対立や戦争の危機が強まる中、安全資産としての金価格が急騰しています。そんな中、中国で相次いで大規模な金鉱脈が発見され、世界の投資家の注目を集めています。新疆ウイグル自治区の崑崙山脈では1000トンを超える金を産出する可能性がある巨大鉱床が発見され、遼寧省や湖南省でも大規模な発見が続いています。メルマガ浜田かずゆきの『浜田かずゆきの『ぶっちゃけ話はここだけで』』の著者で国際政治経済学者の浜田和幸さんが、2026年「中国ゴールドラッシュ元年」の可能性を解説しています。
安全資産としての金に注目集まる
ぶっちゃけ、国際的な対立や戦争の危機が強まっているため、安全な資産としての金(ゴールド)の価格が急騰しています。
そんな中、世界の投資家は中国で相次いで発見されている大規模な金の鉱脈に注目しているようです。
例えば、中国の地質学者たちは、新疆ウイグル自治区の崑崙山脈で、巨大な金鉱床を発見したと報告し、1000トンをはるかに超える金を産出する可能性があると説明。地元では新たなビジネスにつながると、大きな期待が寄せられている模様です。
実は、筆者も昨年末、新疆ウイグル自治区を訪問したばかりですが、習近平国家主席の肝いりで、新たな資源開発の拠点になろうとする強い意気込みを感じました。
中国で3番目の1000トン級金鉱床
今回話題となっている鉱床は、単一の大きな金鉱床ではなく、散在する鉱脈の帯状と説明されています。発見はまだ非常に初期段階にあり、現段階では確認された埋蔵量は正確には確認されていません。要は、潜在的な「巨大な金の塊」と考えられています。言い換えれば、経済的に採掘可能な鉱石となるのはほんの一部に過ぎないかも知れません。
とはいえ、「サウスチャイナ・モーニング・ポスト」(SCMP)によると、中国で発見された1000トン以上の金鉱床としては3番目となるそうです。他には、中国北東部の遼寧省と中央部の湖南省でも発見が先行しており、遼寧省の金鉱床は、1444トンの潜在的な金の埋蔵量があるとのこと。
これらの発見がなされる以前は、世界最大級の金鉱床の埋蔵量は、通常数百トンに過ぎませんでした。また、中国では未採掘の金は約3000トンと推定されていたものです。これは、ロシアとオーストラリアに残る未開発の金の約4分の1に相当します。そうであれば、最近の相次ぐ発見は従来の予想を大きく上回るものと言っても過言ではありません。
習近平政権の資源自給戦略
中国はここ数年、地質探査活動を大幅に拡大してきており、中国における金鉱脈の急速な発見はその成果と受け止められています。習近平政権は資源の対外依存度を減らし、「国家戦略埋蔵量」を確保するため、希少金属の自給自足を積極的に目指しているようです。
そのため、中国はこれまで十分に探査されてこなかった地域で大規模な調査を実施するようになりました。結果的に、各地で金鉱脈の発見が相次いでいるわけで、広大な国土を有する中国では潜在的な可能性はまだまだ大きいと思われます。
ぶっちゃけ、2026年は中国のゴールドラッシュ元年になりそうです。
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