アニメが結ぶ日本とインド、若者との対話から考えるAI時代の倫理と社会

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日本のアニメが、遠く離れたインドの若者たちと日本社会をつなぐ入り口になっています。今回のメルマガ『ジャーナリスティックなやさしい未来』ではジャーナリストの引地達也さんが、日本とインドの若者たちがアニメを入口に未来の社会について考える場をつくることの可能性について考察します。

アニメが結ぶインドとの縁をAIの倫理につなげられないだろうか

インド南部のセントジョセフ大学で5日の集中講義「日本的視点からのコミュニケーション理解」を終え、学生の日本への憧憬はアニメで作られている現実を受け止めながら、この思いを日本とインドの友好関係だけではなく、AI社会に対応する社会科学における礎を構築できないかと夢想している。

今回の講義は同大学とフェリス女学院大学の交流協定に基づき、学術交流の一環で、申込者は100人を超えたという。

講義の性質上、政治学、社会学、ジャーナリズム、映画製作を学ぶ30名を選考した。

1日2時間の講義を5日で行うもので、講義中でも意見や質問が活発に飛び交った。

特に質問では、アベノミクスの評価を問うものや、日本の政治のリベラル派が果たした役割、LGBTQ+の扱われ方や少子化への対応など日本社会の課題に切り込む内容が目立った。

講義の1日目は「日本的コミュニケーションを理解するアクティビティ」、2日目は「アニメとマンガ」、3日目は「歴史と社会規範」、4日目は「東アジアのジャーナリズム」、5日目は「日本のケアと社会」と設定した。

講義中に質問が投げかけられ、その質問も鋭く、日本を知りたい思いがあふれている。

5日間の講義後も追加で講義をしてほしいとのリクエストもあり、自発的に学びたい学生が集まった。

投げかけられたり、用紙に記載された質問の一例をあげると、

「多くの改革が行われた後でも、LGBTQ+の人々が尊重されなかったり敬意を払われなかったりする領域が依然として存在します。それを解決するために私たちが取れるステップは何ですか?」

「より思いやりがありインクルーシブ(包摂的)な社会を築くために、メディアはどのように貢献できますか?」

「なぜ日本は戦後すぐにアメリカとこれほど緊密な同盟国になることを選んだのか知りたい。GHQの立場は理解していますが、なぜ日本人はもっと怒らなかったのでしょうか?」など日本社会そのものへの疑問点が並ぶ。

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