子どもが転んだら、いちいち「痛い?」と聞く親は成長を鈍化させる

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転んだらすぐ泣く子どもと、泣かずに立ち上がる子どもの違いは、親の接し方にある、と語るのは、人気の無料メルマガ『ビジネス発想源』の著者・弘中勝さん。そして、その接し方は、大人のプロフェッショナルを作るためにも応用できるのだとか。いったいどのような接し方なのでしょうか。

淡々と次に移る

小さな子どもがワアワアうるさく泣いたり、ギャアギャアうるさくわめいたりするのは、子どもの性格に原因があるのではなく、そのほとんどが、親の接し方に原因があります。

過度の接し方が、過敏な感情を生むのです。

例えば、転んだらすぐ泣く子と、転んでも泣かずに立ち上がる子は何が違うのか。

実は、本人が強いかどうかではなくて、これも親の接し方なのです。

転んだらすぐ泣くような子は、親を見ていると、子どもが転んだ時にすぐに親が駆け寄って、「痛かったねー。どこが痛かった? ここ? ここが痛いのね? 痛いの痛いの、飛んでけー」みたいなことを延々言っています。

「今のは痛かったねー」と大変そうに言われたら、「今の痛さは大変なことなんだ」と思うようになり、次に転んだときも「大変なことが起きた!」と泣くのです。

転んでも泣かないで立ち上がる子というのは、親がいちいち「痛かった?」などと反応せず、「よし、じゃあ立って行こうか」と、めちゃくちゃ平常心でスルーしています。

だから子どもも、転ぶことは大したことではないと思うようになって、よほどでない限り泣かないのです。

幼稚園や保育園に子どもを預けるときに、親から離れるのを嫌がって泣き叫ぶ子どもがいますが、これも、基本的には子どもの性格というよりも、親が「そうだねー、離れたくないねー」とかまたいちいち寄っていくからダメなのです。

保育園で寂しがってよく泣く子は、やっぱりよく見ると、父親や母親が預ける時に大げさにハグとかやって、いちいち別れを惜しもうとしているんですね。

預けたらさっさと目の前から姿を消せばいいのに、「夕方までいい子にしててねー」などといつまでも手を振らせるから、子どもも名残惜しくなります。

子どもなんてさっと預けて目の前から消えてしまえば、もう興味は次にすぐ友達やおもちゃに向くものなので、「寂しいね、我慢してね」みたいな空気をいつまでも醸し出さなければいいのです。

そして、子どももそうですが、これは相手が大人の時だって同じことがいえます。

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