ビジネスメールは「大和言葉」を使うだけで格段にやわらかくなる

 

「ありがとう」の代わりに 

感謝の言葉としてもっとも頻繁に使われるのが「ありがとうございます」ですが、次にぜひ覚えておいてほしいのが「おかげさまで」です。

自分1人ではなし得ないけれど、あなたの存在や協力や手助けによって支えられています、という感謝の気もちを伝える言葉です。

久しぶりに連絡を取る相手へは

「おかげさまで、変わりなく元気にやっております」

力を貸してくれた相手へは

「おかげさまで無事、納期に間に合わせることができました」
「ご指摘いただいたおかげで、損失を出さずに済みました」

といった「その後の結果を知らせつつ、最後にありがとうございますと伝えると具体性が増し、状況報告にもなります。

もう1つ、「ありがとうございます」に代わる言葉として覚えておくとよいのが「恐れ入ります」です。「ありがたい」という感謝と「申しわけない」という恐縮する気持ちが両方込められた言葉です。

「すみません」と書いたり、言ったりしそうになるときは「恐れ入ります」を使ってみましょう。

「お手数をおかけして、恐れ入ります」
「ご足労いただき、恐れ入ります」

のように、相手に時間や手間を取らせてしまったときに感謝を込めて使うとよい言葉です。

大和言葉で書き換える

「平素より格別なご愛顧を賜り、厚く御礼申し上げます」といったお礼の一文を、ビジネス文書で見かけます。

漢字が多く、かっちりしていて硬い文なので定型文として都合はいいのですが、メールで使うなら、もう少しやわらかい言いまわしにしてもよいのではないでしょうか。例えば…

「ひとかたならぬお引き立てをいただき、心からお礼を申しあげます」

「ひとかた」とは、普通の程度。「ひとかたならぬ」は、普通どおりではない、並みひととおりではないことを指します。「格別なの言い換えとして用いると、文が和らぎます。

「お引き立てにあずかりまして、ありがたく存じます」

あずかる与ると書き目上の相手からの好意や恩恵を受けることを意味します。ひいきにしてもらっていることへの感謝の気持ちを表す言い回しが「お引き立てにあずかりまして」です。

「いつもお心にかけていただき、ありがとうございます」

心にかける」は、心に留めて気にかけること。自分や会社のことをひいきにしてもらっている目上の相手や客先に対して、感謝の気持ちを伝えるときに「お心にかけていただき」を使います。

硬い調子の文章になっているな、と思うときは、このように大和言葉を使って書き換えると文章がやわらかく、やさしい印象になります。

image by: Shutterstock

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仕事美人のメール作法
著者/神垣あゆみ
広島を拠点に活動するフリーランスのライター。若手ビジネスマン向けにメールマナーの基本を解説した『メールは1分で返しなさい!』(フォレスト出版)など著作多数。
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