家が売れず「結果を出せ!」はNG。不動産屋はサボってるわけじゃない

shutterstock_113589817 copy
 

住み慣れた家を売るとき、少しでも高く買ってもらいたいというのが売主のホンネですよね。でも、売りに出した物件がすぐに売れるとは限りません。物件がなかなか売れないとき、仲介に入った不動産屋さんへ文句を言ったり販売方法に口出しをしてはいけないと、無料メルマガ『「教養」としての不動産取引』が忠告しています。いったいどうして?

売主が売却中にやってはいけないことは?

みなさんもデパートやショップで経験があるかもしれませんが、お客さんは商品を押しつけられることを非常に嫌います。売主が物件をアピールするということは売りたいからであり、どれだけアピールされたとしても、買い手にとっては押し売りされているように感じてしまうものです。

言いたいことは山程あるかもしれません。しかし、ここはその気持ちをグッと抑えて、余裕を持った態度で望むようにしましょう。

その場に売主さんがいると、買い手さんからも直接質問があったりもします。その質問の回答に、ほんのちょっとアピールを付け加えるだけでも、充分効果はあります。

■不動産会社の販売手法に口を出し過ぎてはいけません

自分の売却物件に自信を持っている売主に多いのですが、販売開始後、自分が思ったような結果が出ないのを、不動産会社の怠慢に結び付けてしまう人がいます。そして

「ああしてくれ」
「こうしてくれ」

とあれこれ販売手法に口を出してくるのです。

売れない原因が、単純に金額が相場に合っていない場合もあれば、もともと需要がそれほど多い地域ではないかもしれません。また、ただのタイミングかもしれません。成約に至らない理由を上げたらきりがありません。

そうした状況の中で、不動産会社としては結果を出すよう努力しています(いるはず)。しかし売れないのを一方的に不動産会社の職務怠慢とみなし、営業手法にあれこれ口を出してしまうと、不動産会社の担当も人間です。面白いはずがありませんし、

「面倒な売主だな」

と思われてしまいます。依頼者と受託者といった関係だったとしても、不動産の売却は不動産会社と売り手との共同作業でもあります。売主が不動産会社に下手に出る必要はまったくありませんが、

「こっちが客なんだ!」
「さっさと結果を出せ!」

と上から目線で相対することだけは極力控えるべきです。あまり細かいことや、一生懸命動いている不動産会社の行動を批判しても良いことはありません。選んだ会社の動きはしばらく静観しましょう。

image by: Shutterstock

print
いま読まれてます

 

「教養」としての不動産取引
知識ゼロから専門家以上の不動産&不動産取引に関する知識を学び、人生を豊かにする<教養>としての知識を、みなさんの頭脳にインストールしてもらうことを目的とし、週に一度のペースでお届けしています。不動産業界に携わる人間が発行するものとしては異例のメルマガ。
<<最新号はこちら>>

  • 家が売れず「結果を出せ!」はNG。不動産屋はサボってるわけじゃない
    この記事が気に入ったら
    いいね!しよう
    MAG2 NEWSの最新情報をお届け