今や日本で知らない人はいないとも言われるアイドルグループAKB48ですが、総監督を務めた高橋みなみさんが、その経験からリーダー論を語る書籍を出版し話題となっています。『毎日3分読書革命!土井英司のビジネスブックマラソン』では、ビジネスマンにとっても学ぶべきポイントが多いとし、「アイドル本だと思って侮るなかれ」と絶賛しています。
『リーダー論』高橋みなみ・著 講談社
こんにちは、土井英司です。
名著『ビジョナリー・カンパニー2』には、「第五水準の指導者」という概念が出てきます。
これは「謙虚だが意思が強く、控えめだが大胆」なリーダーのことで、同書にはこの指導者の性格がわかる一文が紹介されています。
ある第五水準の指導者はこう語っている。「いつか自宅のベランダから世界有数の偉大な企業の本社をながめて、以前はあそこで働いていたんだと言えるようになりたい」
第五水準の指導者は、自分のためではなく組織のために野心を持ち、組織のために後継者を育て、自らは退くのです。
なかなかこういうリーダーにお目にかかれるものではありませんが、最近、思いがけずリーダーシップについて気づかされた本があったので、本日はそれをご紹介します。
本日の1冊は、AKB48グループ総監督を務めた高橋みなみさんが、リーダー論を語った1冊。
発売直後から売れ続けていますが、読んでみて、その理由がよくわかった気がします。
一番になれなくても腐らず、人の支援をする「リーダー」のポジションを取った著者が、チームメンバーとどう向き合い、チームをまとめていったか。
お恥ずかしながら、気づかされることがたくさんありました。
・アドバイスとは、選択肢を増やすこと
・叱るときには逃げ道を作ってあげる
・リーダーが孤独でいないと、みんなと平等な距離が取れない
いまでもできていないときが多々あるので、本当に勉強になりました。