汚職の守り神…舛添、小渕、猪瀬を擁護した「逆ギレ弁護士」の正体

 

佐々木弁護士はこう語る。

出版社の社長の件に関して申し上げますと、これはいろいろな事情があって、ご本人からはヒアリングをすることはできませんでした。それで、その出版社の社長の周囲の方からヒアリングをしましたところ、それを裏付けるような事実関係は確認できております。

なぜ社長からヒアリングができないのか。事情とは何か。周囲の人に聞いて裏付けが得られたとは、どういうことなのか。さっぱり分からない。ごまかしているとしか考えられない

最もポイントになる事実関係について、佐々木弁護士らは黙って舛添の言うことを聞き、いささかも疑わなかったのだろうか。いや、作り話と分かっているにもかかわらず、信じているように装っているだけだったのではないか。記者会見における佐々木弁護士の話しぶりは、そう推測するに足るものだった。

記者「これは事実として間違いない、(出版社社長は)その場にいたと、断言できると捉えてよろしいのでしょうか」

佐々木弁護士「これは事実認定の問題ですので、我々としてはそういうふうに認定したということです。実際に、知事がそう言っていて、それに沿うような裏付けがあれば、それをやはり疑うことはできない」

記者「秘書および関係者らのヒアリングを行ったとありますが、関係者というのは、具体的にどういう方が含まれているのですか」

佐々木弁護士「関係者というのは関係者です」

具体的に誰にヒアリングをしたか言えないというのも奇妙な話だ。「関係者とは」と聞かれ「関係者は関係者だ」というのは、あまりにも傲慢不誠実ではないか。

記者「直接お店の店員だったり、関係者にヒアリングは行っているのでしょうか」

佐々木弁護士「そういうヒアリングを行うことによって、どういう意味があるのですか」…「事実認定というものをご存じないからそういうふうなことを言いますけれども、全てヒアリングをしなければいけないというものではないんです」

問い詰められると、問答無用とばかり突っぱねる。要するに、佐々木弁護士らは、舛添知事やその周囲の人以外、ほとんど聞き取りをしてないのではないか。舛添の言い分が事実であることを前提として、これは「問題ない」とか「不適切」とかを分類し、とどのつまり「不適切」でも「違法とは言えない」という結論を導き出すための報告書を作文したように思えるのだ。

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