「水虫は一生治らない」は大ウソ。完治のための効果的な対処法

 

水虫にかかったら……市販薬より皮膚科へ

前回、水虫(白癬菌)は感染者が落としたものだけでなく、動物はもちろんただの土壌、革製品、毛皮など、ありとあらゆるところから感染する危険性があるという話をしました。

そしてこれらの菌は、体内に潜り込むのに24時間以上かかるので、毎日お風呂に入ってしっかり洗っていればまず罹患することは無いわけです……というのは机上の空論で、なかなかそうもいかないのが現実社会。ましてや体の隅々まで全部磨くように洗うなんて難しいですよね。

これからの季節、頭皮、足の裏、脇、股、など蒸れやすいところは特によく洗うのが大切です。

水虫は治らない……とはよくいわれますが、実はそれほど治療が難しい皮膚病ではありません。ただし、それは市販薬ではかなり難しいので、足に違和感を感じたら、皮膚科でなるべく早く診てもらうのが大切です。

初期症状であれば、塗り薬程度で十分に半年程度で治療することができます。大事なのは、痒みや違和感が無くなったからといって、勝手に投薬を中断しないこと。中断するとまた時間をおいて再発するだけで、今度は同じ薬が効きにくくなる場合もあるので、素人判断での薬切らしは要注意です。

どうしても病院にいけない場合は、市販薬で場つなぎをするといいでしょう。

市販薬は様々なものが売られていますが、あえて「予防」という意味でスプレータイプをオススメします。まだ水虫になっていない、過去になったことがある人は感染しそうだな……という場所、例えば公衆浴場やジムの更衣室、エアロビクスなどなど、不特定多数が裸足でいるところを利用する時に、足にスプレーしておくだけで、安心感が非常にあります。当然そういった日は、手足を良く洗うのを忘れないようにしましょう。

次回は、すでに慢性化して「こりゃ一生モンでしょ」と諦めている人への対策の話でもしましょう。

>>次ページ “一生物”の水虫にはどう立ち向かえばよいのか?

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