向上心の高い人材は、どんな会社でもノドから手が出るほど欲しいところですが、それを短い面接の時間内で見極めるのは、なかなか難しいもの。人事コンサルタントが発行する無料メルマガ『「欲しい人材がザクザク採れる!」採用成功術』では、“真に向上心の高い人物かどうか”を見分けるための、具体的な質問テクニックが紹介されています。
将来の目標を聞いても向上心の高さはわからない
私は、採用基準の1つに「向上心が高い」というのは必須だと考えています。
なぜなら、向上心のない社員ばかりでは、会社は成長しないからです。
みなさんの会社ではいかがでしょうか?
おそらく、採用基準の1つとして考えている会社も多いのではないでしょうか。
ただ、それを確認するための質問には注意が必要です。
よくあるパターンが、「入社したら、どうなりたいですか?」と未来を聞く質問です。
この質問は、応募者の考えを聞くのであれば良いですが、向上心を測る質問としては、あまり意味がありません。
なぜなら、未来のことはいくらでも好きに言えるので、面接の場ではなんとでも言えるからです。
言うまでもありませんが、目標はそれに対してどう行動するかが大切です。先ほどの質問では、本当に行動するタイプなのかどうかがわかりません。
「○○になるために、今後は○○をしっかりやっていきたいです」と言われても、本人も嘘ついてるつもりが全くないので(おそらく、本人もこの時点ではやる気満々です)、こちらでは本当かどうか見極めるのはもっと困難です。
それでは、どうしたら良いのか?
それは「過去の行動を質問する」ことです。
過去のことであれば、実際の行動の結果なので、本当に行動するタイプかどうかもわかります(それが事実かどうかの見極めは必要ですが)。
「今まで目標に対してどう行動してきたか」「その結果はどうだったか」など、過去の行動を深堀して聞いていくのです。
または目標に対して、現在どういう行動をしているかを質問してみてもいいでしょう。
そうすることで、その応募者の行動パターンや目標に対する考え方もわかります。
本当に見極めたいと思ったら「未来」より「過去」の質問です。