台湾地震で改めて浮き彫りになった「日台の絆」に中国が歯ぎしり

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2月6日深夜に台湾を襲ったマグニチュード6を超える大地震。その報に接するやすぐに専門家チームを派遣し自らもお見舞いメッセージを送った安倍首相に対し、蔡英文総統もすぐに感謝を示すなど、日台の変わらぬ絆の深さが見られた反面、中台のギクシャクした関係も浮き彫りになってしまったようです。メルマガ『黄文雄の「日本人に教えたい本当の歴史、中国・韓国の真実」』では著者で台湾出身の評論家の黄さんが、中国が日台に対して発した災害を政治利用するかのような批判を紹介。さらに今回の地震についてほとんど報道しない日本のメディアの姿勢について苦言を呈しています。

※本記事は有料メルマガ『黄文雄の「日本人に教えたい本当の歴史、中国・韓国の真実」』2018年2月13日号の一部抜粋です。ご興味をお持ちの方はぜひこの機会にバックナンバー含め1月分すべて無料のお試し購読をどうぞ。

プロフィール:黄文雄(こう・ぶんゆう)
1938年、台湾生まれ。1964年来日。早稲田大学商学部卒業、明治大学大学院修士課程修了。『中国の没落』(台湾・前衛出版社)が大反響を呼び、評論家活動へ。著書に17万部のベストセラーとなった『日本人はなぜ中国人、韓国人とこれほどまで違うのか』(徳間書店)など多数。

【台湾】花蓮地震で日台の絆を見せつけられた中国の歯ぎしり

花蓮県長、捜索打ち切りへ 生存者なしと判断=台湾東部地震

2月6日に台湾東部の花蓮県を襲った震度7級の地震による被害者は、死者17人負傷者280人超と判明した段階で捜索の打ち切りを決定しました。まずは、亡くなられた方のご冥福を祈るとともに、被災された方々にお見舞い申し上げます。

地震発生から、捜索打ち切りまでの一連の出来事を振り返ってみましょう。今回、地震発生からわずか5日で不明者すべての所在を明らかにするほどまでに素早い対応ができたのは、二年前の台湾南部地震の教訓があったと言われています。

台湾南部地震では117名の人が亡くなりました。震度は今回の地震と同等の、マグニチュード6.6でした。その時の教訓を活かし、今回は、傾いた建物を鉄骨で支えた上に、鉄骨をコンクリートで固めて補強して、建物が倒れる前に中に取り残された人々を救出することに成功したのです。ただ、押しつぶされた下層階にいた人の犠牲は免れませんでした。

倒壊しそうな建物を支える鉄骨、コンクリートで補強する台湾現地の対応

それでも今回は、生存者は可能な限り救出できたでしょう。生存者救出のため、8日、日本は瓦礫の上から生命反応を探査するための機材や同機材を運用するチームを派遣しました。これも迅速な対応でした。同時に、安倍首相は台湾へのエールを送るとともに、「台湾加油」の書をFacebookで公開しました。以下は、安倍首相のエールの言葉です。

この困難な時、私たち日本人は古くからの友人である台湾の皆さんと共にあります。日本として、全力を挙げて支援して参ります。

台湾東部地震 日本が専門家チーム派遣、捜索救助支援へ

これに対し、蔡総統も以下のような感謝の言葉を日本語でツイッターに記しました

安倍首相からのお見舞いは、まさかの時の友は真の友、まさにその通りです。このような困難な時の人道救助は正に台日双方の友情と価値観を体現するものだと思います。

蔡英文総統、安倍首相からのお見舞いに感謝 日本の専門家は現地入り/台湾

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