知ってて当たり前レベルの裏ワザでお客様の信頼を獲得する方法

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毎回さまざまな「接客の裏ワザ」などを紹介してくださる、無料メルマガ『販売力向上講座メールマガジン』の著者で接客販売コンサルタント&トレーナーの坂本りゅういちさん。今回は「裏ワザ」でお客様を引きつけるという裏ワザを記しています。

「裏ワザ」をストックする

世の中にはいろんな情報が溢れていますが、その中でも人の興味を集める情報があります。それが「裏ワザ」です。ここで言いたいのは、悪い意味での裏ワザではなくて、「こんな使い方ができるの!?」とか、「店員さんはそうやってるんだ」とか、「そうやって使えば便利なんだ」みたいな、ライフハックなどと呼ばれるようなものも含まれます。あくまでも、お客様にとってメリットがあるものです。

商品を販売している販売員は、常にその商品や業界と関わっているので、知らず知らずのうちにこういった裏ワザを身につけていたり、知識として蓄えたりしています。そんな裏ワザを、お客様に伝えることができると、お客様の興味を引くことができるんですね。なので、裏ワザ的な情報を手にした時は、それらをストックしていくことをお勧めします。実際の接客時にお客様に伝えられるからです。

突拍子もない例えですが、私が使っているiPhoneというスマートフォンについて携帯ショップの店員さんから教えてもらった裏ワザがあります。現行のiPhoneには、指紋認証機能という、指の指紋をボタンに押し当てると、ロックが解除できるという機能があります。私はスマホを新しくした当初からこの機能を使っていたのですが、最初に設定した右手の親指の認証登録だけしかしていませんでした。しかし、左手でスマホを取り出すと、いちいち右手に持ち替えて親指を当てなくてはならず、結構面倒な思いをしていたのです。

すると、ある時、ショップの店員さんが、「指5本分まで登録できますよ」と教えてくれました。確かに設定画面で見てみると、指紋の登録数が増やせるのです。おかげで、左手の指紋登録もできたため、どちらの手でスマホを取り出したとしても、いちいち持ち替えたりする必要がなくなりました。

iPhoneに詳しい人や、ショップ店員さんからしたら本当に当たり前のことらしいのですが、そんなに詳しくもない私からしたら、革命的に便利になった裏ワザだったのです。おかげで、その店員さんのことは一発で覚えましたし、その後もお世話になっています。「この人は便利なことを教えてくれる人だ」と私が認識しているので、(実際そうなんですけど)顧客化してしまっているのです。ショップの販売員からすれば、ごくごく普通というか当たり前だと思っているくらいの裏ワザがお客様にちょっと伝えるだけで信頼を生むという典型的な話です。

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