【電動歯ブラシの真実その2】35を過ぎたら歯磨きの方法を変えるべきって本当?

神原サリー© InnEssA - Fotolia.com
 

電動歯ブラシの真実~パナソニック編

『旬刊!ブログで言えない家電の話【神原サリーとゆかいな仲間たち】』第13号より一部抜粋

前回、10数年ぶりに歯科医院にかかった際に、歯のきれいさをほめられ、フィリップスのソニッケアーの電動歯ブラシ「ソニッケアーダイヤモンドクリーン」がすごいということを力説したばかり。奇しくもそのタイミングでパナソニックの電動歯ブラシを取材することとなり、またまた驚きの事実が判明してしまい、ここに書かずにはいられない私です。

というのも、ソニッケアーがどちらかというと歯そのものの白さや奥歯の歯磨きなど虫歯予防的な意味が強いのに対し、パナソニックは思いっきり「歯周病ケア」を打ち出している電動歯ブラシなのですね。

歯周病って歯磨き粉などのテレビCMで繰り返しその言葉を聞いているのに、具体的なことがあまり知られていないのでは?私自身もそうだったので、ここであらためて歯周病の恐ろしさをお伝えしようと思います。

見えている部分の歯(=歯冠部)の汚れがたまって歯垢となるのは、虫歯のもと。一方、歯周病の原因となるのは、その下の歯肉溝(0.5~3mm)の見えない部分にたまりやすい汚れ。

これが細菌の塊となって歯周病を引き起こすのですね。

最初のうちは細菌の塊(=歯垢、プラーク)によって歯ぐきが腫れた状態になり、痛みを感じたりします。何だか体調が悪いからかな…なんて思ったりすることがありますが、この状態を歯肉炎といって、歯周病になる一歩手前。

でも、この段階でしっかりとケアすれば元に戻せるというのだからよかった!

こうした歯肉炎の状態で歯垢をきちんと落とすために歯磨きすると血が出たりしますが、これは出てしまってOKなのだそう。

パナソニックの電動歯ブラシの商品開発チームには、なんと歯科衛生士さんがいて(もちろんパナソニックの社員です)、その方にお話しをうかがったのですが、血が出ても少し我慢して磨いているうちに、歯垢がとれてきれいになり、血も出なくなるとのこと。

もしも腫れているからと、そのままにしておくと、歯と歯ぐきが付着している部分が破壊され、歯周ポケットが形成され、歯がぐらぐらするようになります。

こうなったら、もう自分でケアするのは難しく、歯科医院での治療や外科的な処置が必要な状態に。ひどい場合は歯が抜けてしまうのです。

以前は歯をなくす原因は虫歯でしたが、2007年調べの報告書を見てみると第1位は歯周病になっていて、今後ますます増える傾向にあるといいます。

35歳を過ぎたら、歯周病を疑ってきちんとケアしていく必要があると聞いて、なんだかドキドキしてしまいました。

さて、どうすればいいのかというと、先ほど少し紹介したように歯冠部の下の歯肉溝(0.5~3mm)の見えない部分にたまりやすい汚れをしっかりと除去する歯磨きの方法なのです。

パナソニックの電動歯ブラシは、磨き加減がソフトでソニッケアーのように歯を白くするような磨きには不向きですが、この歯周病ケアの磨き方にはぴったり。

先端がわずか0.02mmという極細毛が歯周ポケットの奥まで入り込み、音波振動の横磨きとの組み合わせで、歯周ポケットの中で毛先を高速に動かすことで効率的に歯垢を弾き飛ばせるのです。

いやはや、私、この歯周ポケットのケアは出来ていませんでした。サンプル機をいただいてさっそく歯周ポケット部分に斜めに入るような角度で磨いてみたところ、歯ぐきがきゅっと引き締まるよるような、これまでとは違う磨き味。

確かにヘッドの大きい歯ブラシではこうしたケアは出来ないし、ソフトに細かく磨かないと歯ぐきを傷つけてしまいます。

でね、結局私がどんな歯磨き生活を送っているかというと、ソニッケアーダイヤモンドクリーンで歯そのものをひととおり磨き、その後でパナソニックの音波振動歯ブラシ「ドルツ」で歯周病ケアをするという2段階作戦。

えー、そんなの無理だよという声が聞こえてきそうですが、歯と歯ぐきのケアのポイントを知っておくだけでも、磨き方や、歯ブラシの選び方が変わってくるのではと思うのです(電動歯ブラシじゃなくても)。

意識しながら磨くこと、始めたほうがいいですよ。

神原サリー

 

『旬刊!ブログで言えない家電の話【神原サリーとゆかいな仲間たち】』第13号号より一部抜粋

著者:神原サリー/一条真人/岡安学
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