老後破産にならないために、誰もが知っておくべきこと

 

支出について

さて、まず、支出の面。老後にかかる支出がいくらなのかです。これについては実にたくさんの計算があります。アッタッリマエですが、老後破産の根拠になっているのが「老後の生活での支出が非常に高額になる」ということです。だから、その金額がどんだけ高額なのかはマジメに計算してみる必要があるんです。

ちなみにいろいろ見てみると

・夫婦ふたりがナミくらいの生活=月23万
・夫婦ふたりがヨユーの生活=月35万

くらいと書いてあります。みなさんはこの金額を見てどう感じますか? 部屋代、食費、光熱費だのが積み上げられてこういう金額になっているわけですが、食費が6万とかいう計算になっているんです。ハッキリ言ってウチではアリエナイ高額です。横浜にいたころだって、こんなに使っていませんでしたから。

つまり、ここで重要なのは食費の月6万が妥当かどうかということではなく、「あなたの」生活にとって必要な食費はいくらか、ということです。コトは食費に限りません。一般論ではなく「あなたの生活に必要な費用です。

光熱費がかかる地域に住んでいる方と温暖な土地柄に住んでいる方では年間で必要な光熱費は違ってきて当たり前です。三食完全自炊の方と料理が嫌いでほとんど外食する方、高級なものしか食べられない方(笑)では、食費は全然違うはずです。最も端的なのは住居費でしょう。すでにローンが完済されている場合と賃貸で過ごす場合とでは、ハナシが天地ほども違ってきますから。

つまり、一般論なんかどうでもイイんですよ。「あなたの」生活がどのくらいのお金で支えられるのかということです。1ヶ月でいくらかかるのか計算したあとそこから1年分を計算するわけです。

ただ、特別予測が難しい上に認識自体が向けられない支出があります。それが「特別支出」です。特別支出って毎月出るわけじゃないけど、数ヶ月数年に一度くらいのペースで必ず支出するお金のことです。たとえば

・車検
・法事の費用
・固定資産税
・お家のメンテナンス
・大物家電の買い換え
・シーズン終わりのクリーニング代
・帰省時のお土産代

こういう支出のことです。これも一般論が通用しにくいんです。クリーニング代などは、一般的な家計の範囲内でまかなってしまう家庭もあるでしょう。法事はもう大半済んでいて、あとは自分たちだけ(笑)という家庭もあるでしょう。これも数年の推移をみて、平均を取る必要があると思います。

ちなみに我が家。フツーか特別かは、項目ではなく金額で分け、特別支出は別に積み立てています。10万以上する家電の買い換えなら特別支出から。これ以下ならフツーの支出から。こんなカンジです。目標として、これでお家のメンテナンスがまかなえる金額を貯めたいと思っています。ま、チリツモだけど、頑張ります(笑)。

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