沖縄まで渡ったという『ママチャリで日本一周中の悪魔』こと大魔王ポルポルさん。ソーキそばや「てびち」を食していたことは以前お伝えしましたが、今回は、2015年11月に訪れていた四国・高知県での未公開エピソードをご紹介します。昨年から日本中で話題になっている「横浜傾きマンション」問題ですが、最近になって2箇所とも「全棟建て替え」が決定したというニュースが報道されたのは記憶に新しいところ。しかし、ポルポルさんが訪れた高知には、傾き問題などものともしない、大家さん夫婦による手作りのマンションがあるのをご存知でしょうか。その名は「沢田マンション」。「日本の九龍城」との異名をとるこの怪建築を目の当たりにした悪魔には、傾き問題の解決策が透けて見えた…のでしょうか?
悪魔も首を傾げる、傾きマンション問題。解決の答えは高知にあった!
横浜の傾きマンション問題。データが偽装されマンションが傾いてしまったという問題だ。
しかし! 世の中にはそれを凌駕するビックリマンションが高知県にあるのをご存知だろうか。
“日本の九龍城”と呼ばれる、高知市の薊野(あぞうの)にある沢田マンション、通称沢マンである。
《ご参考》●沢田マンション-Wikipedia
敷地は550坪、地下1階から地上5階建てのマンションとなっている。
しかし、何がビックリなのかというと、
鉄筋コンクリートの建物を建てた経験がないのに大家さん夫婦が手作りで建てたマンションだからだ。
「ここに行けば立派な魔界の城造りを学べること間違いなし!」と考え、
我輩は、さっそく高知県の沢田マンションへアポなし突撃取材を行ったのだ。
しかし! 沢田マンションの敷地に一歩踏み込んだ大魔王は驚いた。
「・・・・奇怪ッ!!」
沢田マンションを征服し、魔界での城造りの参考にしようとしていたのだが、
マンションが手作りなので、何もかもが斜めに見える。その上、至る所に木が植わって所々錆びてるではないか。
すると、どこかへ出かける大家さんの娘さんが我輩のもとへ現れた。
大家さん一家は、5階に住んでおり、娘さんだけ降りてきたところだった。
「このマンションの記事は書いてもイイですけど、個人情報は載せないでくださいね」
我輩が事情を説明すると、娘さんはそう言い残して去っていった。
「がッハッハッハ!!娘さんの許可はもらったが、大家さん本人の許可も取っておこう。がはははは・・」
と、我輩は大家さんを探すことにした。
建物内の写真をパシャパシャ撮りながら5階を目指す。中は薄暗く迷路のようだ。
おまけに階段が急すぎる上、マンションの後ろは草がボーボーになっている。
4階には手作り感満載の池がある。また1階には料理屋や個展を開いてる部屋、ピアノ教室まであった。
迷子になりやすい個性的なマンションだ。
ホラー屋敷でも進む進路は分かるのに、このマンションに進路という文字はない。自由だ!!
20分ほど迷い迷って、ようやく5階の大家さんの部屋へ辿り着いた。けどいない・・留守のようだ。
部屋のインターホンを押してもいなかったので、仕方なく1階まで下りた。
来た道と別のルートで降りたから、また迷う。
「なんやねん!!RPGか!!」
という言葉が咄嗟に出てしまった。まさにリアルダンジョン。
いや、もしかしたら我輩がただの方向音痴なだけなのかもしれぬ・・
やっと一階まで着いた我輩は一つ学習した。
ニンゲン界で起きている横浜のマンション傾き問題。
マリーアントワネット風にいえば、マンションが傾いて住めないと嘆くのであれば、マンションを手作りすればいいじゃない!
手作りすれば、住んでいるニンゲンが傾いたくらいのことで怒ることもないだろう。
そして、実際にマンションを手作りしてしまった沢田夫妻に脱帽したのだ。
「目黒のさんまじゃないが、やっぱりマンションは手作りに限るのだ。がッハッハッハ!!」
DATA
沢田マンション
住所:高知県高知市薊野北町1-10-3
※見学も可能。ただし大家さんの提示したルールに従うこと
『大魔王ポルポルの日本征服の旅』
著者/大魔王ポルポル
日本一周の旅をしている大魔王ポルポルである。旅の裏側、隠れた小話など話したいことは盛り沢山!! だがしかし! タダで公開はできない。メールマガジンで日本のいろいろなことを掲載するのだ。メルマガに記載のアドレスに悩みや質問を送ってくれればメルマガで公開回答するぞ! ガッハッハッハ!!
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