自分が「市長の像」を変えたと思っている
市長在職時代からSNSを駆使されてましたが、このタイミングでメルマガを出されたのにはどういった経緯があったのですか?
僕は割とメルマガが好きで、堀江貴文さんのも津田大介さんのも読んでいるんです。メルマガっていうのは単なる情報発信の手段じゃなくてコミュニケーションツールだと思うんですよ。お金払ってまで読んでくれるというのはそれだけ書き手に関心があるわけですし、書き手もそれに応えようとするから、一方通行じゃないんですよね、講演とかとは違って。
そしてもう1つ、メルマガの会員さんたちとサロンとか勉強会をどんどん開きたいんですよ。何百人相手にする講演みたいなものじゃなくて、20~30人くらいの小さい規模で相手の顔が分かるような、1人1人コミュニケーションを取りながらやるっていうもので、これなら一石五鳥くらいあるなって思って。だからすぐにメルマガを始めようと思いましたね。
さっきも話しましたけど、メルマガは本当のコミュニケーションツールだと思いますね、別におべんちゃらで言っているわけではなくて(笑)。選挙に落ちた時に最初に「起業する」って決めて、次に決めたのが「メルマガを出す」ってことなんですよ。
市長を辞められた時にTwitterを一度閉じられていますが、何か狙いがあったのですか?
twitterはバカばっかですから、もうやめた(笑)。なんていうのかな、僕が向いていなかったっていうのもあるんでしょうけれども、メディアとして終わってるなーと思って。ただ、ニュースや地震の情報を読んだりっていう「受け手」としては使っています。
僕はHPでブログも書いているし、それにメルマガとFacebook、この3つを連動させてメディアミックスをやろうかなと思っていますね。
市長時代に苦労したことはありますか?
ないねー、すごく楽しかった。僕はリコールも21億円っていう巨額な住民訴訟も受けたけど、苦労したってことはないですね。エキサイティングで毎日面白かった。「リコールよ、来い来い!」って思ってましたよ(笑)。バーッと集まってきたメディアの前で辞表をバンって出して選挙に持ち込んだ時なんか、「よしやった!」なんて思ったり。ある意味人生が舞台だと思っているから、そんなに深刻に考えないのかもしれないですね。自分がミュージカルの1人の役者みたいな感じで。
僕は8年8ヶ月市長をやったんですけど、「市長の像」を変えたと思っているんですね。当時最年少の36歳で登場してから、千葉市長とか横須賀市長とか次々と若い市長が登場しましたし。今度は民間人として会社を経営する立場になったので、会社で社会を変えようと思っているんです。その最強のツールがメルマガですよ。
やっぱりブログとFacebookっていうのは本音を書けないんですよね。すぐに炎上しますし。僕も何回も炎上させて黒焦げになったことあるから。それが怖い、っていうのではなく、ちゃんと書けないのが不満なんですが、メルマガは好きに書けるのがいい。