お金のない企業が一流クリエイターに無料で仕事を受けてもらう裏ワザ

 

例えば、都会的な仕事を立て続けにやっている方が「たまにはのんびり、田舎でゆっくりしたいよ」というようなツイートをしていたとします。そんな時に、地方の零細企業の人が、「こういう田舎の産品のデザインをしてくれませんか。でも一流のギャラを用意できなくて、差し上げられるのは1年分の田舎のお野菜だけです」なんていう提案をしたとしますよね。すると、それを「一流のタイミング」と感じたら、「え、何それ、面白そう。田舎の野菜も食べたいし、そっちの田舎に自腹で打ち合わせに行かせて下さい」と喜んで返信してくれたりするわけです。

一流のギャラをそっちのけにしても同等以上のモチベーションが上がるのならば、喜んで引き受けてくれるんですね。それによって、その人は都会的な仕事だけではなく田舎の産品についてもスペシャリストになるという可能性の広がりもありますし、そういう面白そうなことは、執筆しているものやインタビューなどでも発信したくなるからです。

「こんな人が、なぜこんな仕事を受けているんだろう」という、一流の人が意外な仕事をしている時には、この「一流のタイミング」が働いているということが多いのです。そんな「一流のタイミング」を提供できる人が、一流のチャンスを手に入れます

「一流のタイミング」を見逃さないためには、世の中の流れや人の心などを、常にしっかりと観察しておかなくてはなりません。つまりそれは、マーケティングの感覚です。マーケティングの感覚を養うのに、零細企業だとか、地方企業だということは全く関係がありません。

一流の人に「一流のタイミング」をもたらす、そんなセンスを持ちたいものです。

【今日の発想源実践】(実践期限:1日間)

  • 自社が仕事を頼んでみたい、もしくは会ってみたい一流人、有名人は誰か。自由にノートに書く。
  • その人に、ノーギャラでその仕事を引き受けてもらうために自分にできることは何か、考えてみる。

image by: Shutterstock

 

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