【毎日】ヌスラ戦線ならば交渉可能なのだが…
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カタール 交渉の要に
「安田さん」映像 支配勢力とパイプ
《毎日》は、安田さんが拘束されたとみられるシリア北西部イドリブ県の実効支配勢力と太いパイプを持つカタールについて、「日本政府が拘束グループとの解放交渉に臨む際の有望な連携相手だと言えそうだ」と書いている。イドリブ県は、ヌスラ戦線と反体制派武装組織からなる「ファトフ軍」が実効支配。カタールはこの反体制派の主要な支援国であり、「ファトフ軍」に一定の影響力があるという。
uttiiの眼
《毎日》は誘拐を行った集団を「イドリブ県の実効支配勢力」とか「拘束グループ」と表現して、微妙にヌスラ戦線という言い方を避けている。理由は、「公開された映像にヌスラ戦線の関与を示す証拠」がないとしているからだ。この誘拐事件が、「ISよりも柔軟で合理的な組織で、解放交渉は可能」とされるヌスラ戦線によるものであれば別だが、仮に、地元の犯罪組織や小規模な武装勢力が関与していた場合には、外国政府による仲介は難しいとする。