消える魔球は何球までだった?38年前の「野球盤」を遊び倒す

 

思い出と共に野球盤を修理する

程度の良い完動品と思えたこの野球盤ですが、いざプレイしようとしたら不具合が……。

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ピッチャー側の操作パネルの動きがぎこちなく、スタジアムを持ち上げたところ操作パネルを抑えているプラ板が外れてしまいました。症状を確認したところ、パネルを止めているネジが1本しかなく、しかもそのネジもネジ穴がヘタレてしまっており、パネルが固定できないようです。

前オーナーが無理やり固定しようとした痕跡でしょうか。操作パネルにネジが貫通した跡もあります。程度が良いと思っていただけに残念ですが、このくらいであればすぐに修理できます。

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野球盤のしくみは簡単です。3本のレバーは左から変化球投球消える魔球を操作しています。

変化球はスタジアム下に仕込まれた磁石を操作し、ストレート、左右への変化球を選べます。投球レバーは引っ張って離すとパチンコ球を投げ出せるしくみです。引いてみたところこちらもスカスカだったので、調整が必要なようです。そして3つめの消える魔球レバーはバッターボックス手前の開閉を操作しています。

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なぜか手元にちょうど大きさの合うネジが余っていたので、そちらで対処しました。左側のネジはねじ山がヘタれていますが、一応固定はできるようです。

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また大問題が発覚します。投球レバーのスプリングを掛けるはずのピンが折れていたのです。

これでは投球ができないので、補修していきます。プラスチックの補修はプラリペアなど、プラスチック専用の補修材を使った方がしっかりと補修できますが、今回はパーツも小さいため、瞬間接着剤を利用して固定しなおします。

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補修後、スプリングを掛けて動作をチェック。しっかりと接着でき、遊ぶ分には問題無いようです。

投球・変化球もちゃんと操作できます。若干曲がりすぎで、完全にデッドボールになっていますが、当時の野球盤にはデッドボールの概念は無かった気がしました。

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