鹿児島県三島村の移住支援に、なぜか海外からの応募が殺到してサイトダウン

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“人種の多様性”というテーマについても多く語られる、NY在住りばてぃさんによる人気メルマガ『メルマガ「ニューヨークの遊び方」』。今回は、鹿児島県三島村の移住支援策に、海外からの問い合わせが殺到しているという、不思議な現象について考察しています。

離島の過疎対策から見る多様性とネットの影響力

興味深いニュースを1つ。

東は太平洋、西は東シナ海を望む竹島、硫黄島、黒島の有人3島からなる鹿児島県三島村(人口たったの347人)が、過疎化対策のため、移住者に「子牛1頭または50万円の報償」などの支援を打ち出したところ、この手厚い支援がインターネットなどを通じて国外でも紹介され、応募が激増。ブラジルやセルビアなどから400人以上の移住希望者が殺到し、村は「ただ今応募多数のため、受付を一時中止しております。」と発表した。

報道によると三島村担当者は「外国からの申し込みの激増は、予想外でした」とのこと。

月1件程度だった移住の申し込み件数が急増したのは、4月下旬。担当者によると、4月28日から5月14日までに寄せられた移住の申し込み件数は、過去最多の189件。なんとその9割が外国からの申し込みだったという。

最も多かったのがブラジルからの申し込みで全体の3~4割を占め、クロアチアとセルビアからそれぞれ1割、台湾やマレーシアからの申し込みもあったとのこと。

なんで、島への移住支援がこんなに手厚くなってるのか?というと、1990年に過疎化対策としてはじまった。当時は、月2万7千円(単身者)の生活助成金(3年間)を打ち出して移住者を募ったが、95年に513人だった人口が、今から約2年前の2013年までに326人まで減少し、効果が乏しかったため、2013年6月から生活助成金額(3年間)を従来の約3倍の月8万5千円に増額し、さらに黒毛和牛の子牛(60万円相当)か現金50万円を報償として支給するなど、事業を強化した経緯によるものらしい。

これでも、ついこないだまでは、移住の申し込みは月1件程度だったというわけで、多くの一般的な日本人にとっては、この条件でも、なかなか移住しようとは思わないようだが、国や文化が異なると、状況は一変するという典型的な事例と言えるだろう。

もちろん、こうした海外からの申し込みの多くは、就労ビザなど在住資格が取得できないので、どっちみち対象外になるし、後先、考えずに移民を受け入れると、返って後々何かとコストが高くつくリスクがあるので、そこは慎重に進めて頂きたい。

しかし、まったく英語で情報を発信していない三島村の過疎化対策が、こうして海外に広まって、大きな反響を得たということは、実に、興味深い現象だ。

2020年には、東京オリンピックも予定されているということもあり、日本政府も海外からの旅行者やビジネス客の訪日を増やす方向で様々な政策を進めているので、離島の過疎化対策以外でも、今後、この手の不思議な現象がいろいろと起こってくるかもしれない。

海外のお客さん向けに、彼らの文化や価値観を考慮したうえで、魅力を伝えられる何かがないか見つめなおしてみるという発想も、今後、重要になってくるだろう。

〔ご参考〕
移住者募集の鹿児島三島村に想定外の外国人応募殺到
暮らしの情報 ≫ 定住案内 ≫ 三島村はみなさんの定住を支援します

image by:鹿児島県三島村公式サイト

『メルマガ「ニューヨークの遊び方」』 Vol.137より一部抜粋
著者/りばてぃ
ニューヨークの大学卒業後、現地で就職、独立。マーケティング会社ファウンダー。ニューヨーク在住。読んでハッピーになれるポジティブな情報や、その他ブログで書けないとっておきの情報満載のメルマガは読み応え抜群。
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