日本経済は、もう詰んでいるのか? 人口減少「放置」が生んだツケ

 

労働力不足問題

一歩一歩、本質の問題を解決することが重要なのである。最初は、労働力不足問題であり、女性の社会進出を促進することが第1で、そのために子供の保育は、国の責任としていくしかない。

ウーマノミックスと口では安倍首相は言うが、実態はほとんど変わっていないことが判明したのが、「保育園落ちた。日本死ね」のお母さんの叫びである。子供の貧困問題が起きる原因は、母親に非正規雇用の低賃金と保育所に入れない問題のミックスで襲いかかることによる。

第2に移民などの労働力増強である。移民に対して日本国民の反発が大きいので、政治家も移民政策を推進できないでいる。しかし、移民政策にも段階がある。労働者数の拡大が重要であり、最初の1歩は日系人の労働者で、第2歩は外国人研修制度であり、第3歩としては、企業の期限を設けた労働ビザの発給である。4歩目は日本語や技能資格による在日期間の長期化などを制度として確立することである。

知的労働者には、永住権が3年で与えられるが、その延長上に技能資格が上位にある外国人労働者も同様な扱いができるようにすることである。このように技能などが高い労働者を日本は確保することである。

移民問題で、大きいのはテロなどの危険性が増すことであるが、宗教上の理由が大きい。仏教は自己の人格を高める方向にあるが、イスラム教やキリスト教は神との関係が重要であり、他宗教に寛容ではない。このため、仏教国民には、その理解が難しい。このため、なるべく、理解可能な仏教徒を中心に移民政策を進めることが重要である。親日仏教国とFTAを結び、移民政策を行うことだ。

同一労働同一賃金

移民労働者は、多くが非正規雇用になるので、非正規問題は移民労働者も共通になる。

移民を受け入れる各業界毎に、国際条約から内外民平等があるので、移民受け入れ時同一労働同一賃金にするために、各個人に技能等級を付けておくことが必要になる。

そして、この制度は、国内の同一労働同一賃金政策でも利用でき、かつ、業界全体で育成プログラムを統一化して、業界標準を作る必要がなる。当面、コンビニ、農業、建設、港湾や飲食業界では必要になる。

正規労働者賃金も、技能等級+管理能力等級の賃金体系にして、非正規労働者でも管理業務を担わせるなら、管理等級の賃金を払うことである。これで透明化ができるし、同じ労働者が同一業界他社へも転職もできるようにしておくことだ。

今後、日本人労働者の減少が続くことになり、管理業務を日本人労働者がおこない、外国人労働者が技能面を行うようになると見ている。その時点で欧米と同じ様な社会構造になるのであろう。

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