売れっ子コンサルがプレゼン資料をA4の紙2枚しか作らぬ深い理由

 

何十枚も必要だと思っている提案者や受け手側は、それだけ何も生み出さない時間を費やしているだけで、それをおかしいと思わずに毎日毎日繰り返しているのは、人生がもったいないと思わないのかなあ……、と個人的にはけっこう不思議です。

「とにかくたくさん枚数を増やしておけば安心」
「とにかくたくさん話せば大丈夫」
「とにかくたくさんまくしたてればなんとかなる」
「とにかくたくさん時間を使えば勝機はある」

というように、「とりあえずたくさんが仕事になっている人が、ものすごーく多いということです。とりあえずたくさん、だから量も時間も増えていって、ものすごく仕事が増えている気になるのですが、仕事が増えているのではなくて薄めているだけです。

ジュースの原液にどんどん真水を追加していって、どれだけ薄くなっていっても「量が多ければきっと満足するだろう」と思って水だけを足し続けているようなものです。それを注ぎ足すだけという無駄な時間と、それに伴う無駄な重さだけがのしかかっていきます。

そんなことに残業代が出てしまうのはおかしいし、そもそも人生という貴重な時間をそんなことに使うのはあまりに悲しいことだと思うのです。

とりあえずたくさんの呪縛に陥っていないか、社内がそんな雰囲気になっていないか、よくチェックし、改善策を考えるべきです。

 【今日の発想源実践】(実践期限:1日間)

  • 「提案書」「企画書」の中に、絶対になければならない要素には何があるか。全て列挙する。
  • 次に提案書や企画書を作る際に、その要素に当てはまらない表現、余白などは全て排除する。

image by: Shutterstock

 

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