就寝前のスマホ使用は安眠を妨害?高城剛らプロ3人が納得アドバイス

 

「初めまして。トレーナーの竹下と申します。

おっしゃる通り、寝る前のPCやスマホ使用は、良質な睡眠への導入の妨げになっていることが多くあります。

より良質な睡眠導入に向け、簡単に取り入れられるものとしては、呼吸法も効果的かと思います。

早速ですが、寝る前に体をオフにするという意味で、丹田呼吸がオススメです。

実際にやり方をご説明します。

仰向けになり、目を閉じ、おへその下に手を置きます。鼻から大きく息を吸いながら、お腹のふくらみを感じ、鼻からゆっくり息を吐きながら、お腹がへこんでいくのを感じていきます。それを2~3分繰り返し行います。

そうすることによって、副交感神経が優位になり、体がリラックスすることで、睡眠の質、深さを改善することが出来ます。ぜひお試しくださいね」

とのことです。

 

続きまして、工藤先生にもお聞きします。

「ご質問ありがとうございます。

ブルーライトだけではく、電磁波も睡眠を妨げている可能性はあると思います。

日本では電磁波を規制する法律がありませんが、海外では、脳や、その脳でコントロールされている様々なホルモンバランスに影響を及ぼすことが証明されており、すでに常識です。

寝る前だけでなく、普段から電気製品との関わり方を見直すことも一つだと思います。

マクロビオティックの陰陽の物差しで考えると、電気・電磁波は極陰性です。

人は夜に陽性化することで床につきますから、極陰性のファクターは睡眠に影響を及ぼすということになります。

マクロビオティックでの解決のヒントの一つは味噌や醤油といった陽性な食品です。

しかし、全く別の観点からですが、「悩みすぎる」ことも問題かもしれません。

私も眠れなくなることはありますが、解決方法は「眠れるまで起きていること」で、その間はひたすら読書や調べ物をします。

ちなみに、密教系の修行の一つ千日回峰行と言って、1300年に2人しか達成できなかった修行があります。

48キロの山道を1000日間休むことなく歩き続け、四無行(断食、断水、不眠、不臥を続けて9日間)を行えば、大阿闍梨になれます。

それを考えれば、一般人が置かれている立場や日常生活では、まだまだ考える余地がたくさんあるのではないでしょうか」

とのことです。

大阿闍梨とは、工藤先生なかなか凄まじいですね。

 

さて僕から。

かつてイスラエルの特殊空挺部隊は、過酷な肉体試験を突破した者だけに、特別なテストを行いました。

それは、1日5分間だけ睡眠を与える、というものです。

眠らないのも辛いものですが、1日5分間だけ寝るのはもっと辛い、と実際にその試験を突破した人が教えてくれました。

いまでは、違法だそうです。

さて、睡眠。

僕も時差ボケによくなるのですが、経験上わかったことは、睡眠は日中の生活に大きく関係しており、睡眠導入時に少しなにかをおこなっても、たいして効果がないということです。

ダイエットがそうであるように、僕はちょっとしたことで眠れなくなっても、逆にちょっとしたことで眠れるようになるとは思えません。

ちょっとしたことは、実は考えられないほどの大きなことでしか解決できないものだと経験上思うのです。

多くの方々もダイエットや運動などで、同じように実感なさっているのではないでしょうか。

すなわち、ブルーライトを長く見続けているとお考えなら、その何倍も陽の下で体を動かす必要があります。

ご質問にありますように「チョットしたことが大きく影響しているのだとすると、逆にチョットした生活習慣の改善で睡眠も改善できる」ものではありません。

「寝るだけダイエット」と同じで、痩せるわけありません!

その安易なお考えそのものが、知人もしくはご本人も、きっと睡眠を妨げているに違いない、と僕は感じます。

さらなる問題は、ご質問者の安易な考えで、知人をもっと寝られなくしてしまうかもしれませんので、何卒お気をつけください。

長時間、陽の下で体を動かすに限りますよ!

image by: Shutterstock

 

takashiro 『高城未来研究所「Future Report」』
著者:高城 剛
1964年生まれ。現在、コミュニケーション戦略と次世代テクノロジーを専門に、創造産業全般にわたって活躍。毎週2通に渡るメルマガは、注目ガジェットや海外移住のヒント、マクロビの始め方や読者の質問に懇切丁寧に答えるQ&Aコーナーなど「今知りたいこと」を網羅する。
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