筑紫明朝
筑紫明朝の生みの親である藤田重信さんとは、以前、セミナー登壇でご一緒したことがあります。
なので、藤田さんのツイッターで、現在開発している新書体の制作過程の情報や、文字のうんちく話を追っかけております。
そのなかで、気になるものを二つご紹介します。
この明朝体の文字比較、すごく楽しいです。フォントオタクでなくても感動すると思います!
ひとつめの「冬のクリスマス」の文字比較をじっくりみてください。
左側に掲載されている「リュウミン」や「秀英明朝」は印刷物でよく使われている書体ですね。
「游明朝」は最新のMac OSやWindows OSにバンドルされているフォントなので、最近、Web画面で徐々に見かけるようになりました。
また、「筑紫明朝」はNHKのテロップで使われている書体ですね。
左側に並んでいる4の明朝体は、比較的見慣れている明朝体と言えると思います。
一方、右側の4つの明朝体をじっくり観察してみてください。結構、くせがある明朝体と感じるかもしれません。
「筑紫Q明朝」はまだ発売されていない明朝体です。はらいがバビューンとすごく延びていて、そして先に尖りがありません。ここまで個性たっぷりなデジタルフォントは見たことがありません。
でも、2番目に掲載した「森鴎外」の文字組見本をみてみると、あら不思議、違和感ありません!
僕、この書体好きです! このフォントで組んだ森鴎外の小説を読んでみたくなりますね。
ちなみに「筑紫アンティーク明朝」「筑紫Bオールド明朝」「筑紫Cオールド明朝」は発売済みの書体です。
B/Cとあるのは、ひらがな・カタカナのバリエーションの違いで書体名が異なっています。