エヴァ文字も! フォントの伝道師が街ナカで出会った「グッとくる明朝体」

 

このポスター、いいね!

このポスターは半年ぐらい前に期間限定で、都営大江戸線の六本木駅のエスカレータ脇に30枚ぐらい貼り出されたポスターです(パネル展示といったほうが正しいかな……)。 じゃーん、これです。

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高畑勲さんが脚本・監督した「かぐやの物語」のPR広告です。特命コピーライター太田光さんが書き下ろしたコピーライティングのパネルです。

通常、ポスターといえば、映像ビジュアルがバーンと押し出されて、それにキャッチコピーが書かれていることが多いですよね。

でも、このポスターが非常に新鮮だと感じたのは、文字のみで表現されているからだと思います。

そして、キャッチコピーの長さに応じて、文字の大きさが変化しています。

パネルの大きさが限られているので、一行に二文字、三文字のケースもあり、文字だけでこれだけ印象に残るポスターは見たことがありません。

ここで使われている明朝体の書体は何だろうと、すごく気になりました。

たぶん、あの書体かなぁ……って予想はしてましたが、家に戻って書体見本帳で確認したところ正解でした!

この書体は、フォントワークス社の「筑紫オールド明朝」です。上品な中に色気を感じませんか?(意見には個人差があります……w)

六本木で開催されたWebアクセシビリティのセミナーに参加したあと、23時ぐらいにこのパネルを発見しました。すかさず数枚iPhoneで撮影しました。

「今日は遅いから明日早起きしてカメラ持参して撮影してこよう!」と意気込んで翌日、六本木駅に足を運びました。

でも掲載は前日で終了しており、パネルは深夜に撤去されてました……。ガーン……。

でも、ここのWebページで約30枚のパネルが掲載されてました。うれしい!

>>次ページ オタクでなくとも感動する“明朝体比較” 

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