ノキアが健康ビジネスに参戦。約211億円で買収した「Withings」とは?

2016.06.28
 

日本でノキアといえば携帯電話のブランドというイメージが強いと思いますが、そんなノキアが健康市場へ新たな挑戦を仕掛け始めたそうです。通信インフラやソフトウェア開発が中心だった”テック”なノキアがヘルスガジェットメーカーの「Withings」を買収したその思惑に迫ります。

仏ヘルス&フィットネスガジェットメーカー「Withings」を約211億円で買収

Techcrunchの記事によると、今年の4月にノキアは、ヘルス&フィットネスのガジェットメーカーであるフランス「Withings」を1.7億ユーロ(約211億円)で買収すると発表したばかりでした。

実際には予定よりも早いスケジュールで買収が完了したとのこと。

買収に伴って、Withingsの創設者メンバーでありCEOでもあるCedric Hutchings氏は、ノキアの新規部署である「デジタルヘルスビジネス」にトップとして配属され、R&DとIPライセンスの担当部門 であるノキアテクノロジーズの社長、Ramzi Haidamus氏を上司に持つという組織体制で進めています。

 

この契約を議論するにあたり、ノキアはこのノキア・テクノロジーの専門分野「健康予防と患者のケア」に警鐘をならしました。

そのため、Withingsのヘルスガジェットとデジタルヘルスのプラットフォームビジネスの合併をしようという話の運びになったようです。

さてこのWithings、日本ではあまり馴染みがない会社ですが、どのようなビジネスをしているのか具体的に見てみましょう。

Withingsの画期的なフィットネスガジェット

Withingsと言えば、Wi-Fi体重計「Smart Body Analyzer」が有名です。

WS-50-weighing

image by: Withings

体重を測るたびにWi-FiやBluetoothで専用のアプリへ同期されるという優れものです。

この体重計以外にも、続々と新しいヘルスガジェットが登場しています。

代表的なフィットネス製品のひとつに「Withings Go」があります。

これを身につけるだけで、歩数、睡眠状態、走行や水泳の活動量をトラックすることができるというもの。

Withings-Go-2

image by: Withings

Kindleのような電子ペーパーを採用することでバッテリーの寿命は驚異の8ヶ月という話題の製品です。

こちら残念ながら日本ではまだ未発売とのこと。

また、「Activité」というフィットネス活動を記録するスイス製のアナログ腕時計のガジェットという一風変わった看板商品もウリのよう。

 

四六時中身につけ、アプリと同期させることで日々の睡眠のモニタリングをしたり、運動量を正確に記録をつけることができます。

またワイヤレスの血圧測定やWifiに接続しサーモメーターの利用もできるなど、フィットネス製品として、かなりハイテクで画期的な開発を進めてきたことがこれらの製品からもわかります。

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