2030年代、南海トラフ巨大地震が起こる―京大名物教授が明言

 

9世紀の日本と酷似する現代、富士山の爆発も

鎌田教授によれば現代は9世紀の日本と酷似しているという。869年に発生した貞観地震は今回の東日本大震災と同じく東北地方で起き、9年後には相模・武蔵地震という直下型地震(マグニチュード7.4)が関東南部で発生、さらにその9年後の887年(仁和3年)には、仁和地震と呼ばれる巨大地震(マグニチュード9クラス)がおきて大津波が発生、その間に富士山、阿蘇山、開聞岳などが噴火した。

21世紀にあてはめると、東日本大震災がおきた2011年の9年後の2020年に東京オリンピックが開かれるが、単純計算ではその頃に首都圏に近い関東で直下型地震がおき9年後の29年過ぎに南海トラフ巨大地震がおこる懸念があるということになる。

気になるのは富士山の噴火だろう。富士山にはマグマ溜まりが地下20キロメートルあたりにあり、火山学的には100%噴火するスタンバイ状態だという。一番ひどいケースは山体が崩壊することもあり得るといい、火砕流の発生、山体変容など5つのケースが予測されているそうだ。ただ地震は突然来るが、火山の噴火には1週間から1カ月ぐらいの余裕があるそうで予知は可能のようだ。

print
いま読まれてます

  • 2030年代、南海トラフ巨大地震が起こる―京大名物教授が明言
    この記事が気に入ったら
    いいね!しよう
    MAG2 NEWSの最新情報をお届け