プレッシャーをどう克服したのか
これは競技者にとって一番大きな命題です。それが分かっていれば誰でも成功するんですが、やっぱり分からない。
結局、失敗する時というのは、技術的な欠陥がどこかにあります。
本当のプレッシャーがかかってもズレない技術力と、それを支える筋力があるかというのが一つ。
もう一つはメンタルの面ですけれども、どんな試合でもプレッシャーというのはかかってきます。これはもう避けることはできないんですね。心臓なんかバクバクしながらやっていますよ。そういう中でも演技できるように準備をしっかりやっていくんです。
ですから自分の理想像を常にイメージして、何度も練習をしてそれに近づけていく。
あえてプレッシャーをかけてやってみたり、同じ技を何十回も繰り返したりして、本番のプレッシャーの中でも演技できる準備を何度も何度も何度も重ねていくんです。それでも結果は運命に委ねるしかない。
それは怖いですよね。最後の最後は本当に分からないから、見事決まった時には感謝しちゃいますよ。ありがとうございますって。
『致知』2015年2月号 連載「生命のメッセージ」
image by: Wikimedia Commons
『致知出版社の「人間力メルマガ」』
京セラ・稲盛和夫氏、サッカー日本代表・岡田武史氏など、人間力を高める月刊誌『致知(ちち)』に登場した各界一流人の名言や仕事術など、あなたの「人間力アップ」に役立つ情報を配信中。
<<登録はこちら>>
ページ: 1 2